菊によせて
今年のお正月の飾りはお重箱風。自分で活けられたらいいのですが、おなじみplatiaさんでみつくろいました。菊、小さい時はどうも渋すぎるように思っていたのですが、すてきにアレンジしてあるのをみたりして、最近菊の良さにやっと気づきはじめました。
今日は菊からの連想で、紹介するきっかけを失っていたお店の話を書きます。
まずは秋に行った
北山のおがわというおそば屋さんのたたずまい。家具との組み合わせ、すぐにでもまねしたい感じ。

行ったときはご主人と奥さんだけでされている感じで、ちょっと待たなければいけなかったけれど、きちっとした仕事ぶりのおそば。麺類にうるさい家人も満足していました。お店全体に気持ちのいい緊張感が漂っていて自分もちゃんとしていこうというような気持ちになるお店です。
おがわのことを紹介ついでに、もう一軒のお蕎麦屋さんのことも。
北大路駅近くのうるめというお店です。
間口は狭いですが中はゆったりしていて京都の昔からのおうちを清潔に使っておられる感じです。(写真を撮ったのが秋だったので涼しそうにみえてしまいますが・・(゚ー゚; )
素材にはとことんこだわっておられて丁寧な仕事をされていて、それが味で実感できます。(読みにくい写真になってしまいましたが、「当店では毎朝鰹を削り出汁を引いております。魚達の旨みを存分にご賞味下さい。」と載っています。文字の感じもこのお店の雰囲気を伝える感じで、不明瞭な写真ながら載せさせてもらいました。)
ざるだしの「精進」。ひとつひとつの具材がとても丁寧に作られていて美味。
鳥なん。添えられたおそうざいもぬくもりのあるおいしさ。信頼のできる仕事ぶりです。

有名な市松模様のふすまのあるお茶室は期待通りの整ったたたずまい。でも、この日一番新しい発見だったのは敷石のことです。何年か前に庭を削ってガレージを作って以来、庭の敷石とかの並べ方に関心がいくようになっていたのですが、桂離宮では自然石と切り出し石の組み合わせでその場の雰囲気を決めていっているという解説をきき、ちょっとほかの庭に並べられた石を見る視点が変わってきました。
カジュアルさをあらわす自然石とまっすぐの切り出し石がまざった「行」の敷石(行書の行だそうです)
自然石を集め素朴さを表現している「草」の敷石
あらたまった雰囲気を醸し出す「真」の敷石。解説してくださった方が岸田森氏をまろやかにしたような雰囲気の方で丁寧でクールかつ優美。とても貴重なひとときでした。手続きさえちゃんとすれば無料での拝観です。時間に余裕のある時にトライされる価値はあります。
桂離宮限定みやげ一筆箋(500円)もかっこいいです。
お餅の絵柄もすごくモダンだし、左横にかけられている茶色いバッグは信三郎帆布製。
靴脱ぎ場の注意書きからしてかわいらしい。
勘定書きや
厨房の扉も現役クラシックの魅力。
帳場にあふれるあたたかな絵心。雨傘105円也。
ゆかしい名前がついていたり
心をこめて紹介されていたり、どれも持って帰りたくなるような魅力でいっぱいです。今までタカシマヤの地下などで名物麦代餅を期間販売されているのを買ったことはあったけれど、こんなに素敵でキュートなお店とは行ってみて初めて知りました。中村軒のページは

今度は焼きサバのおすしがとってもおいしい!さばずし、普段ちょっとさばが分厚すぎる・・とさばが好きながら尻ごみ感がぬぐえなかったのですが、ちょうどいい感じ。

昔の職人さんの手仕事の立派さ
大理石のようにみえるこの柱、実はコンクリートの上から左官仕事で仕上げ、などなど。
おいてあった案内も愛情があふれていておしゃれでとても気に入ってしまいました。
これが紹介されていた七宝の取っ手。
べんがらと青に塗り分けた壁が珍しい(でも、こちらではそういう特徴があるそう)
昔の映画に出てきそうな湊座などをみたあとは、
大阪の酒まんじゅうに慣れた目には驚くべき大きさ、形状。でも書いてある通り揚げて食べてみたらとってもおいしかったです。
ここは丸々一軒の古い商家がおしゃれな雑貨店になっていて、器~ボタン、布地、衣料品などがおいている贅沢なつくりです。人気のお店ですが、広々としていてゆっくりできます。
あたりは、河原町という古い商家街。
北欧のものをおいている
神戸のトリトンカフェが出したshop
椅子の張り替えしてみたいなぁという気になったり翌日からがんばる気分にさせてくれた篠山の町。
夕方のバス停にもムードがありました。

そしてその料理の仕方がとても繊細。舌の肥えた感じの方々がリピーターとして訪れておられました。
器にも気配り。コーヒーを頼んだらしゃれた小さなお菓子が載ってきた豆皿はモダン千鳥。写真にはうつっていませんが、フレッシュと砂糖は漆の菓子器のようなものに載っていて、なるほどこういう工夫いいなと思わされました。
入り口の売店では器のミニ展覧会。おばんざいのショーケースの横には私の愛するおいしい
お店を出てちょっと行けば、こんな西陣らしい景色が。西陣エリア散策のおともによさそうです。日曜定休。テイクアウト 11時半から20時。ランチ12時から14時。ディナーは予約のみで17時から20時。
コスモスの咲いている風景がたくさん広がっていました。京都市内は残暑が続いていますが、途中峠あたりでは窓をあければとても涼しい風が。
このかわいい看板をみただけで、「最初から目指さなくてごめんなさい!」という気持ちに。
大きな窓からは
大好きな湖西の風景が。湖西、時々キャンプなどで訪れるのですが、静かでちょっとモダンでほんとすてきなんです。そして自然の風がはいってきてとても気持ちがよかったです。
1200円のランチは
手づくりパスタのイカミンチ添えか
すごくもちもちしたごはんにあじとひじきのハンバーグを添えたものの二者択一に、
ごぼうのポタージュ、煮野菜、サラダ、そして、さらっとしているけれどコクがある、自分が普段いただいているコーヒーの中ではオオヤコーヒーのような系統のコーヒーが出ました。
観察センター(200円)の望遠鏡の精度にびっくり。ずいぶん遠い景色がえらく身近に見え離れた浮島のような場所にいる鳥たちの様子が観察できます。写真と照合しながらなんとなく、この名前の鳥かな、と思いながらみる感じだったのですが、雛(なんて書き方しかできないところが情けない)がサカナを加えている決定的瞬間は指導員の人に導かれ目に焼き付けることができました。
前日に確認できた鳥が愛情をこめてかかれていたり、
DJブース?のようなものも置かれ、若々しい空気も漂わせながら
隣の座敷の部屋には、この写真には写っていませんが赤ちゃんのラックや、
かわいいおもちゃが置かれていて、みんながリラックスできるおしゃれなお店をめざしている感じが漂っています。子育てしているときにこういう感じほんと求めていました。
夏でも和服を涼やかに装っているような店頭。お店の前の街路樹にもさりげなく調和した草花が植えられていたりして気持ちのいいものです。
何年か前にも改装があり、モダンなつくりになったところもあるけれど、お店にはいってすぐの茶壺やL字型の接客カウンターの雰囲気は、祖母に連れられて行った頃と変わっていません。
店内にはこんなポスターも。一保堂オリジナルの象印製のマグがあるようで、(図柄はこのポスターのもの)「マグボトルを持ってGO GO!!大会」という「持ち運びに便利なお茶」や「おいしいお茶の作り方」を学ぶイベントも9月10日に開催されるようです。(一保堂マグボトルをおみやげに持って帰れて5500円。お菓子つき。すでにこのマグボトルを購入されている方は1050円とのこと。詳しくは一保堂京都本店教室担当までとのこと)
入り口に掲げてあるこのかわいい看板は象印が全国展開している
家族に指摘されるまで気が付かなかったのですが、そこは元よく行っていたラーメン屋さん「黒田屋」のあと。ほんとうにおしゃれに変わっていてすっかり別人です。
黒谷時代は古い日本家屋だったので中が暗かったのですが、今回は堅実に暮らすたたずまいに、にじみだす美を感じる外国の農家をたずねたような感じです。
カウンター奥は映画も映せるよう白の平面にされているそう。
細部にいたるまで手作り。なにもかも自分たちでしている姿にはじめ内装業もされている貸主さんが心配されていたそうですが、仕上がりをみていいのができたねとほめてもらわれたそうです。
とれたてのキャベツは本当にやわらかくおいしく、手ごねパンの上に乗っているのはウォッシュチーズで凝った風味。
背筋のまっすぐなおばあさま(店主さんたちと水汲み場で知り合いになられたとか・・)の優しくて上品な語り口をききながらあったかいスープをいただいていると、物語の中に迷い込んでいるような気持ちになりました。
あったかくて、でも、キリっともしているいい空気の流れる場所。お気に入りの場所がまた増えました。
幸兵衛窯では、その建物の立派さがまず特筆すべきものです。京都以外の古民家をみるといつもその梁の立派さ、規模の大きさに驚きます。(京都はこじんまりしているものが多いように思います。)展示物の中ではペルシャ陶器の技法を復元されるに至った過程の研究ノート類がとても美しく、自分の好きなイラスト入りエッセイをみているようでとても楽しめました。
信濃屋というお店に行きました。
昔からそのままある風情の麺類のお店。好ましいたたずまいです。
写真の支那そばというラーメンところかけという伊勢うどんのようなものをお醤油とネギでいただくのが有名だそうですが、両方ほんとに具に頼らないのに不思議な満足感。支那そばの黒いスープはあっさりしているのに濃厚でいろんなものが溶け合っている感じでほかにはない風味です。
多治見からそんなに遠くはないのですが、山の中に位置していて自然が多く
堂々たる古民家を移築されたようで、
すみずみまで愛し、磨かれているのがきっちり伝わってきて、その感じがうれしいし、こちらのサロンを着るときのようにしゃんとします。
ギャラリーの一角にあるカフェでお茶に。
気持ちのよいものを集めそれを大切にして、きれいにもてなす、そういうことってとても気持ちのいいものだな、見習いたいな。。と、気持ちを新たにしてくれる週末でした。

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