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June 25, 2004

辰巳芳子さんの講演会

昨日京都会館で、料理研究家辰巳芳子さんの講演会があったので行ってきました。
以前から掲示板でおはなしをしているゆっけさんに辰巳さんの料理本をすすめられていたこともあり、辰巳さんのことは関心があったのですが、テレビのズームイン朝で、辰巳さんのスープ料理の話の特集をやっていて、講演会とかあったらぜひ行きたいと思うようになりました。番組に出てこられた方のご主人は胃ガンで何もたべられなくなっておられたのですが、辰巳さんご紹介の心をこめたスープだけは、体にうけつけることができ、そして回復していかれた体験談をされていて、台所を預かるものとして啓発されるものを感じたからです。

辰巳さんはきっちりと使命感をもってお料理をつくっておられる感じがとってもするので、緊張の面持ちで会場に向かったのですが、やはり料理研究家であるお母さんが亡くなられる頃まで、(辰巳さんが53才頃)「なんで毎日毎日時間をかけて料理をしなければならないんだ?なんの必要があるんだ?」というような気持ちをなかなか克服できなかったということからお話くださり、ぐいとひきつけられました。実際いつもわたしがそう思っているから。。たしかに、病気の家族が食べられるものを考えたりする場面というのは、料理がいのちのキーであり、いのちを支えているともっとも認識できる瞬間なのでしょうね。料理研究家の家に生まれた立派な辰巳さんでも介護を通して、はじめてそのことを自分の頭と心できっちり認識されたのだ、ということが、すごく励みになりました。はじめから料理が好きでたまらないから時間をかけた丁寧な料理をされていたわけではないんだ。。と。。

1時間以上、今ではあまりきくこともできないような上品な口調の辰巳さんのお話をうかがったのですが、心にのこったことをちょっとだけ書き留めておきます。時々いわれることですが、「土地のものを、その土地にあった方法で」つくることが大事だし、昔からつくってきたものには生活の知恵がこめられている、ということはとても心に沁みました。

今月は京都では水無月といってういろう生地の上にあずきの乗ったお菓子を食べるのですが、それは小麦粉やあずきのビタミンB1がこの時分の季節を乗り切るのにちょうどいいからだ、という説明には、説得力がありました。(水無月のつくりかたはこちらをどうぞ。)
あと京都の夏の料理をみていると、いためもので、元気になれる土地柄ではどうもないようですよ、とさらっとおっしゃったのも心に残りました。

他には、そこでとれるものを摂取していくのがからだに一番あっているという話の中で、自分の庭にある梅の木の実の様子に応じて用途をかえていく楽しさの話なども、すてきだなと思いました。ここを読むと、辰巳さんの梅の扱いがかいまみえます。

この講演会は婦人之友の読者の会(友の会)が主催していたのですが、婦人之友社から昔出ていた「子供之友」という一流の画家がいっぱい絵を載せていた雑誌から、竹久夢二、武井武雄、村山知義などの絵はがきをつくって売っていました。それらのかわいいこと!竹久さんの絵は有名ですが、武井さんはこちらに絵が載っていますし、村山さんは大阪府立児童文学館のページで絵を多用されている(サイトの絵全部村上さん)のでぜひみてみてください!京都では、7/8にまたバザーがあるようなので、もしかしてその時かえるかも。。(詳しくはこちら。)

昨日の会場にはきてなかった村上さんのビデオ3匹のこぐまさんも買っちゃおうかな~と思っている私です。

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Comments

ぽんさん、こんばんわ!
(いやいや~照れますわ。って別に私の手柄でもないのに。。名前を出してもらってびっくりうれしはずかし)

辰巳さんの著書は料理本なのに読み物を読んでいるようですね。(料理は作ってみなくとも!)
文章も
>今ではあまりきくこともできないような上品な口調
これ!これそのものですね。

その土地のものをいただく、という考え方は、最近の鶏インフルエンザや狂牛病などの問題にもつながっているように思えます。輸入品などは「土地のもの」の正反対ですもんね。

辰巳さんの講演会、私も一度聴いてみたいです。
詳しいレポート紹介していただき、とても嬉しかったです。


Posted by: ゆっけ | June 28, 2004 12:15 AM

上品ぶっている人って一番下品にみえたりするけれど、辰巳さんはなんか「ぶってる」とか、「こういう感じでいこう」とかじゃなくて生きておられるそのままからにじみでてくる品の良さで、ほんとすばらしいね!

もうひとつ印象に残ったのが「ムリしない。しんどいときはしんどいっていってる体の声に耳を傾けて」とおっしゃったこと。ちょっとほっとしました。でもそのことって実は「自然に、身近で手に入るものを」って考え方とつながるよね。身近に手に入る旬のものが一番おいしいしね。ハウスにはおいつかないあの味。やっぱり自然の恵みって気がするからなぁ。。

わたしもゆっけさんがいらしたおかげで辰巳さんという名前を意識するようになったんです。本当にありがとうございました!またいろいろ教えてくださいね!

*そうそう、ゆっけさんが気にして下さっていた庭の花、名前が多分わかりましたので今日の日記に書いておきました。

Posted by: ぽん*管理人 | June 28, 2004 11:28 AM

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