【映画】下妻物語
「下妻物語」に行きました。よい評判をきいたからこそ、公開が終わる前ぎりぎりにもかからわず、かけこんで行ったのですが、本当に期待を裏切らなかった。下妻ってじぃーっと字だけ見ていたらなんだか意味ありげにもみえてしまうタイトルですが(私だけ?)これは、主人公達が生活しているたんぼとスーパーだけが目立つような茨城県の土地の名前なんです。
乙女の味方、嶽本野ばらさんの原作ということで、でも笑えるということで みるまで展開がよめなかったのですが、乙女を主人公にしたこんなかっこいいすてきなおはなしみたことがない!という感じです。わたしはもともと旧制高校風の青春ものとか好きなのですが、それにも似た筋の通った愛すべき感じ。くそまじめでは決してなく、逸脱しちゃっているのだけど、その中で成長していく彼女たち。今までそういうのって男の子がしているのはみたことがあるけれど、ロリータっぽい女の子とかいうともう耽美な方向に走るばっかりで。。今の現実を生きている、だからこそはいりこめ、みたあとすごく元気になるようなお話で、わたしには今年劇場でみた映画の中で一番好きな映画となりました。
すごいロリータファッションの女の子(深田恭子)と暴走族の女の子(土屋アンナ)が出て来るのですが、二人のみせるそれとは違う顔もまたいいのです!輝いていたなぁ。。暴走族の女の子も武士というか浪人というか、なんかそういう感じあって好感がもてるんですよね。フカキョンのロリータファッションや夢のようなお部屋も楽しかったし、まわりをおさえる阿部サダヲ、生瀬勝久、荒川良々などの俳優さんもすごく雰囲気がある!撮影もどうやって撮ったのか、人工的な美しさに満ちた不思議な色合いで、あの世界にどっぷり浸れます。もう一度みてもいいな、と思えるような映画でした。とにかく長くなりそうなところはテンポ良くはしょってアニメなどまじえて解説する感じもいいし、使われているアニメの雰囲気がまたいい!なんか自分で自分を笑うような、自分を客観視したような視点がすごい魅力!
おはなしのテーマもとってもすてきだったし、原作も読みたくなっています。ドラマ「木更津キャッツアイ」が好きな人は好きになりそう。。という評をみていったのですが、本当にその通り!木更津ファンはぜひみにいってほしいなー、と思った映画です。あ木更津ご存じなくても何の支障もないのですけれどね。。共通項といえば、阿部サダヲさんが出ていること、舞台の設定、とんでもない、でもすてきで笑える青春モノってところかな。。主人公達の好感のもてる妙なクールさや熱さもどちらにも共通のよいところですねー。
エンディングの「タイムマシンにお願い」もあの映画の雰囲気にぴったりだった!今でもなりひびいています。ああ 堪能した!楽しかった!
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Comments
とってもよさそう。
木更津好き。。。。の一文は
殺し文句ですね~~フフ。
最近、映画館はもちろん
ビデオも見てなくて
酒びたりの日々で(ハハハ、ウソですよ)
なんだか哀しい日々だったのですが
ちょっと元気になりました!
Posted by: wind | July 09, 2004 01:13 PM
昨日ね、「下妻~」のちらしみていたら監督は、あのトヨエツと山崎努が卓球対決するビールのCMつくった方と書いてあって。。なるほど!だからあんなにおもしろかったんだ!あのセンスいいなぁ!と思いました。なんか出て来る人に愛嬌とかっこよさが同居していておもしろいのよ!ビデオになったらぜひみてもらいたいよ!
Posted by: ぽん*管理人 | July 10, 2004 06:46 AM