なにわパラダイス@なにわ
三谷幸喜さんの脚本で、戸田恵子さんが一人芝居でミヤコ蝶々を演じる「なにわパラダイス」の大阪公演をみにいきました。
まず開演前の三谷さん&大阪弁監修の生瀬勝久さんのアナウンスが笑えた!三谷さんのDVDとか買ったり、テレビのご出演をみると、三谷さんのサービス精神の豊かさに感心するのだけど、この開演前アナウンスにもそういうところがあらわれてました。もちろん舞台そのものも工夫がいっぱいで、三谷さんやスタッフの上質の仕事をみせてもらい、「この仕事には公演代にふさわしい価値がある!」と思わせられるものでした。
今回の舞台はミヤコ蝶々が楽屋で語る、という設定になっているのだけど、はじめから幕があいていて仔細に眺められる楽屋の設定がすごく凝っていて、そしてかわいらしくてすてきだった。演技がはじまると、そこにおいてあるものがいろいろと有効に使われ感心することになるんです。
また、舞台は「オケピ!」を思わす二段がさねになっていて、上の方にパーカッションの方とマリンバの方がいらっしゃるのがみえ、その二人の効果音で巧みにストーリーが紡がれるようになっていて、シンプルだけどそれゆえに豊かな感じのする舞台でした。
一人芝居なので、衣装がえもほとんど舞台でみんなの目の前でおこなわれ、それ自体も芸になっていて、そういうところはイッセー尾形さんの舞台、あるいはイッセーさんよりは着替え時の露出が少ないという意味で歌舞伎を思い出したりもしました。
自分はありし日の蝶々さんを結構テレビでお見受けしていて、いままでに戸田さんと蝶々さんが似ていると思ったことはなく、今回も似ているとかでなく、三谷さんが蝶々さんを素材につくられた舞台をみにいく、という気持ちでいたのですが、どうかした瞬間戸田さんがものすごく蝶々さんに似ているときがあり心底驚きました。
三谷さんの昔の芸人さん、舞台人、映画人へのリスペクトっていつも作品に生かされていてそこがすごく好きなのですが、今回もそれがすごくあらわれていた!そして蝶々さんを結構テレビでみていたつもりだったけれど、実際どういう人生を歩んでこられた方ということは全然知らなかったことに気づかされ、蝶々さんの周りの人間模様にも関心をもちました。
最後まで大役をつとめあげた戸田さんに、たちあがって声援を送る人たちがすごくたくさんいらっしゃり、題材的に大阪で行うのは難しかったと思うのですが、それをここまで。。とその瞬間自分の目頭が熱くなったのでした。
大阪公演は2/13まで。先週の金曜日行ったときは当日券受付もあったけれどもしかしていまからでもみるチャンスあるのかな。。こちらには「主催者にお問い合わせ下さい」と書いてあるので興味のある人はひょっとして問い合わせる価値ありかも。。です。
******おまけ*******
三谷さん×関西の話題ということで。。もうひとつうれしかったことを書かせて下さい。今日の京都新聞のトップページにこんな記事が載っていました。でかでかとトップページに「新選組!」の文字ですよ!嬉しい!新聞本体の方もたくさんの三谷ファンの目にとまるといいなぁ。。
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Comments
オオ!京都新聞情報ありがとうございます!!
関西でも盛り上がっているのですね(^^)/
私もなにわ~を見るまでは、蝶々さんのことあまり知らなかったのです。でも、このお芝居をきっかけに、大好きになりました。生きていらっしゃる時に、もっとテレビやお芝居を見てみたかったです。私は関西在住ではないので、元々、蝶々さんにそんなに親しみは持ってはいなかったはずなのに、今では戸田さんを通して、まるで蝶々さんの人生を共に歩んできたかのごとく(笑)詳しくもなり、愛しくもなり。
三谷さんもシナリオを書きながら、誰よりも蝶々さんを愛しく想っていたんじゃないかと思います。
そんな三谷さんの想いを受けて、戸田さんは、さらに大きな蝶々ワールドを導き出したように思います。
本当に、素晴らしい時間を与えてくださった、三谷さんと戸田さんと、蝶々さんに感謝ですね!!
Posted by: tomo | February 08, 2005 10:54 PM
tomoさんの書いておられること読んで
自分も「新選組!」で、幕末の人たちに
すごく興味をもつようになったことを
思い出しました。
「彦馬~」でも思ったのですが、
人をひとりひとり丁寧に描かれますものね。
三谷さんは。。
いつもいろんな人に興味をもつようになるなぁ。。
そして人にチャレンジさせ
力をひっぱっられる方でもありますね。
音響効果もほんと上品でよかった。
三谷さんって趣味いいですよね~。
ああ 今のところ待機中の三谷作品が
なくなって寂しいです。
ほんと 貪欲ですが、
次のお仕事はなにかしら。。と
楽しみにしてしまいます。。
Posted by: ぽん | February 09, 2005 09:49 AM
三谷さん、今年は映画を撮られるみたいですよ(^^)
久々の監督作品で楽しみですね♪
最近、時代劇やらが多かったので、久々の現代モノが見たいです!
Posted by: tomo | February 09, 2005 07:23 PM
こんばんわ~。
朝日新聞の夕刊の、「三谷幸喜のありふれた生活」で、蝶々さんの「なにわバタフライ」を中から書いておられます。東京公演中に見たかった!
戸田恵子だんが、なんで汗をかいているのかとか(一人芝居なので、ずーっとライトが当たっているせいで、暑いのだそうです)、あえて蝶々に似せては居ないにも拘らず、時々似ている場面がとか。見たにさんは、これから大阪公園で、関西の地元の人たちにこの舞台がどう受け止められるのかと、楽しみだけど、心配と書いておられます。
観たかった(泣)。。。
Posted by: mari | February 10, 2005 02:41 AM
>tomoさん
映画もう具体的になっていたのですか!
楽しみだなぁ。。
周防監督みたいに
間がかなりあく監督もいらっしゃるから
三谷さんみたいにコンスタントに仕事を
発表していかれるとファンとしては
ほんとにうれしいですね。
>mariさん
関西では金曜の夕刊に三谷さんのコラム
載るんですよ~。今日の夕方 楽しみだな~。
あえて似せてないのに。。ってほんと
そんな感じでしたよ~。
関西のお客さん すごく 感動してたし
あんなにみんなが感動して立ち上がって
声援をおくっている舞台ってなかなかないと
思いますわ。
あの熱気はすごかった!
Posted by: ぽん | February 10, 2005 09:11 AM
蝶々さん、関西人では知らない人は居ない!って人物ですよね。
そのうち藤山直美さん辺りが、お芝居にするかな・・・?って思ってましたが、
三谷さんが取り上げるとは、驚きました。
戸田さんの独り芝居で、大丈夫かなぁ。。?って心配してました。素晴らしい出来だったみたいですね。
私も見に行きたかったなぁ・・どこかTVで中継してくれないかしら?
蝶々さんは2人漫才から始まって、地方まわりして、結婚離婚、色々と苦労なさった様です。
その頑張る姿に、関西ではとても人気があったおばあちゃんなので、
ホント、大阪ではやりにくかったでしょうね。
南座か・・?どこかの客席でお会いした時の姿が忘れられません。
トレードマークの、大きなサングラスと頭に巻いたスカーフ。
少し弱っておられた様でしたけど、ステキでした。声掛ける人たちに笑顔で答えていらっしゃったなぁ。。
Posted by: しまにゃん | February 12, 2005 10:52 PM
しまにゃんさんは蝶々さんのことたくさん
ご存じなんですね~。
ナマ蝶々さんまでおみかけになったとは!
ああ様子が目に浮かぶようです。
わたし漫才の部分知らなかったの。
ひとりで毒舌風に
ぽんぽんとやってられるところを
みていた感じかな。。
ちょうどいま増村保造監督の「青空娘」という
57年の映画をみているのだけど
蝶々さんが出てくるんです。
三谷さんの脚本にもあったけど
ずいぶん小柄だったんだなぁって再認識したり
しています。
ほんと三谷さんが扱われるとは意外でした。
そして上の方に三谷さんのコラムのこと
書いていたけれど今週金曜祝日で
来週まわしみたいだね。
木曜も祝日前でなんか金曜と勘違いして
新聞さがしたりしてしまったり
からぶりしてました。。
Posted by: ぽん | February 13, 2005 10:20 AM
南都雄二さんとコンビ組む前に、「ミス・ワカナ」でピンでやっていた事を忘れていました(笑)
他にもチェックしたら、「離婚はされていない」と書いてある記事もあって、
別居だけだったのかもしれません。
そんなに詳しいほうではないですよ。。。
次の金曜夕刊が待ち遠しいですね!!
Posted by: しまにゃん | February 14, 2005 08:31 AM
ミス ワカナ 名前はきいていたけれど
蝶々さんと結びついていなかった~!
やっぱり詳しいよ~!
上に書いた「青空娘」
南都さんとのかけあい、
みたいなシーンがありました。
テンポよかった。。
Posted by: ぽん | February 14, 2005 10:12 AM