February 23, 2007

【映画】それでもボクはやってない@新京極シネラリーベ

周防監督の11年ぶりの映画「それでもボクはやってない」を観に行きました。本当にきっちり調べられて丹念に作られている映画で、「11年待った甲斐があった!」とすごくうれしい気分になりました。どのキャストも決して悪目立ちせず役になりきっている感じ。いつも個性が邪魔する竹中直人氏も今回はすごく抑え目で、でもおもしろく、いい匙加減!そしてなんといっても主人公の母親役のもたいまさこさん!本当にリアルで、息子の母親の気持ちってそうだよ!とすっかり共感の嵐。逮捕されてしまった時どういう流れでことが運ぶか、そのことに関わる現場のさまざまな人々を丁寧に描いていて、主人公側ばかり力がはいっているわけでもなく、主人公に対峙する人、ちょっかい出す人など、周辺部分もきっちり描かれているのが観ていてとても気持ちがいい!もちろん主人公も本当に役にはまっており、群像を描きながら核になるものをきっちりと表現する周防節炸裂!良い作品を味わった後の満足感でいっぱいになりました。

200604011411000_1お昼は移転後、ずっといきたかったけれどなかなかいけなかったビストロ・ボンモルソーへ。
寺町錦をあがったところの路地にあるのですが、隠れ家的な雰囲気がすばらしい。

Bon2店内は「お食事にでかける」というハレ感を保ちながらも、清潔で簡素な感じも漂っていてとても居心地がいいです。

Bon3
Mon6
サラダやスープなどのアラカルト、メインディッシュ、パン、デザート、コーヒー、紅茶あるいはエスプレッソなどを選択できるランチは1600円。今日は行く場所行く場所大満足でした。

ビストロ・ボンモルソー 定休日火曜日、第三水曜日(祝祭日のぞく) 12時から14時 18時から21時。
京都市中京区寺町通錦小路上る円福寺前町274 電話 FAX075-212-8851

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September 03, 2006

靴に恋して

「靴に恋して」というスペイン映画を観ました。紹介サイトにも載っている写真がとてもきれいで、興味のあった映画。映画としてのキレにあと一歩なものも少し感じたものの、スペインに住むいろいろな女性の悩みつつの毎日の生活が、丁寧に描写され、心にしっとりしみるものがありました。といっても、ラテン系のしっとりであり、しめっぽかったりしんどかったりするのではなくて、みていてとてもきれいな女性たちだな~と愉しめる心地よさがありました。タイトルにもある靴は、映画を通しているテーマになっていて、靴を通してそれぞれの女の人の人柄を描いています。

一時ハマっていたアメリカのドラマ「SATC」の主人公キャリーもすごく靴が好きで、靴にかけたお金を集めたら家が買えるくらいになっているはず・・みたいなエピソードがあったり、SATCが大好きなかわいい友人がやっぱり靴が大好きだったり、靴好きさんってすごくおしゃれなイメージがあるんですが、このあいだ友人にわたしも靴好きのイメージがあるといわれ、普段ほんとファッションとはかけ離れた暮らしぶりなもので意外やらうれしいやら、でした。で、調子に乗って、ネットでみつけた靴を注文してしまいました。

買ったのは
Kutuこんな靴。乙女のかおりのするものですが、どうもこういうのに弱くて・・「靴に恋して」の中で自分と年の近い人はすごいかっこいいマダム靴をはいていたというのに・・でも、冬にタイツとかとあわせたらすごくたのしそう・・と購入しました。
場所は北山の雑貨店alphabet
Alpha靴の紹介ページはこちら
久しぶりにおとずれたalphabetでは、ふだんいく雑貨屋さんとはまた違った作家さんのがまぐちやガーゼ作品があってなかなか楽しめました。以前、盛岡で関西は、雑貨作家さんが豊富ですね、といわれたことがあるのですが、ほんとにそうかもしれません。

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June 29, 2006

【映画】間宮兄弟

すべりこみで「間宮兄弟」に行ってきました。春に観たウディ・アレンの「僕のNYライフ」のときも「21世紀版『アニー・ホール』?」なんていわれて、原点回帰みたいなものを感じたのですが、この映画もパンフに「(森田監督の劇場デビュー作である)『の・ようなもの』を越えられるかもしれない」という撮影中の監督の言葉が紹介され、観ているこっちも、それらの映画が公開されていたときから社会的立場の変化や身体的衰えなどは著しいけれど、根っこの気持ちはずっと当時のままキープしているつもりで、同じ時代を経てきた後でのあのときの空気がうれしかったりしました。間宮弟のドランクドラゴン塚地は、「の・ようなもの」の主人公と重なるところが多いし、女性への対応もなんだか似ています。

パンフの中で監督は「'人はみんな面白いものだ’ということを一貫して言い続けて来たつもり」とおっしゃってましたが、ほんとこの映画や「の・ようなもの」や「バカヤロー」は、かわったおもしろい人たちの話でなく、人をじっくり描くことで浮かび上がるおもしろさを描いていて、好感が持てます。日常の細かいことを描くの、森田監督長けているのかも・・「阿修羅のごとく」も、どうしても偉大なテレビドラマと比較してしまうもので、関連商品、みたいに観てしまったけれど、生活のたたずまいの描き方はとてもよかったし、「(ハル)」でもでてくるお料理が心がこもっていてとてもよかった。そして、この映画でも誰かに時間をつくってもらうときに出すお料理、お母さんとのひととき、ふたりの仕事っぷりなどの描き方がとても美しい!すごく身近で、友人の顔をたくさん思い浮かべました。

原作と映画はどう違うのかわからないけれど、あの兄弟のすてきなところは「反省会」ができるところだなあ・・「反省会」なんてよっぽどいい関係じゃないと人と開催できるものではありません。逆に返り討ちにあったりしますから・・

主役二人、中島みゆき、大抜擢を受けたというスタイリストの人、みんなナチュラルで好演しているのですが、ほとんど「声の出演」って感じのおばあさん役の加藤治子さんのシーンがすごく引き締まっていたのがなぜだかとても心に残っています。あと塚地の「ドランクドラゴン」での相方、鈴木のシーンがおさえめなのも、よかったです。あの加減って難しいと思います。あるのが楽しいけれど、目立ちすぎても全体を損なうし・・

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June 09, 2006

【映画】嫌われ松子の一生@二条

嫌われ松子の一生」を二条の映画館で観ました。はじめの方は、コントラストの強い画面に、中嶋監督っていつもこうだな、とか、原作とはかえてあるという、ピンチに陥った松子のくせももう少し自然なものにしたほうがいいのではないか、とか今まではおもしろがっていた中嶋流がどうも気になって仕方なく、今回はおさえた演技の柄本明や香川照之がなんともいいな、と思っていたんです。なんというかはじめから極端すぎてはいりこめないというか・・それが最後の最後、松子の最晩年のあたりに近づいてくると、なぜだか突然身近な人の姿と重なってきて、夢を追っかけ続けている人の頭の中を映像であらわしたらこんな感じなのかもな、といとおしい気分が急にこみあげてきたのでした。

贅沢なキャストも楽しめたのですが、常々思うのは、贅沢なキャストって諸刃の刃というか、有名人がでてくることによって「あの人がでてる!」と一瞬物語から離れちゃうところがあって、それは映画的にみてマイナスなのでは・・ということです。「あ この顔よくみるけれど・・」位の気分になりつつ、物語からは遠ざからない気配で終わったら一番いいんだろうにな、と思います。今回は、「リアリズムの宿」など山下敦弘監督の映画によくでてくる山本浩司さんがすごくよかった。あとベテラン角野卓造さん。有名だけに角野さんとすぐわかるんですが、でもちゃんとその役で、ああいう気配の消し方ってすごく大事だと思うのです。

自然な演技とは反対方向のミュージカルシーン。これは、すごくよかったです。刑務所のシーンとかとても楽しかった。それと他によかったのは伊勢谷友介!伊勢谷さんは「金髪の草原」という映画での、青年のつもりでいる老人役だったがとてもすがすがしくすばらしかったのが記憶にあるのですが、今回はまた全然違う役で、伊勢谷さんの雰囲気の出し方はとてもいいです。

まあそんな感じで、100点満点という感じでもなかったけれどそこそこ楽しんだり感慨をおぼえたり。。で、映画館をでたあとは、念願の雨林舎へ。
Uri014前回はお休みの日にきてしまい、あたりの長屋のチェックに終わった路地。今回はちゃんと提灯に灯が。

はいって一番に感じたのは奥行きの広さ、木のあたたかさ、そして、昔のほんやら洞みたいな、人が集う場所、という雰囲気だったのですが、カメラの調子が悪くあまりちゃんうつっていませんでした。蚊取り線香や、昔の扇風機を、テーマパークぽく使うのではなく、生活に根ざした感じで使っているのがしっかりとわかるし、ぎっしり本のつまった本棚も、昔の学生さんのお部屋みたいな風情で居心地がよかったです。虚飾がない感じ。あとわたしが行ったときかかっていたのが、ハリウッド製ミュージカル音楽で、その感じがまた落ち着きました。(ねらってつくりこんだ感じがまるでなくて、自分の気持ちのいい空間を追求している感じ。)

Urikabe

Urico

Ur012昨日の日替わりごはんはイかと鮪の韓国風辛みそ丼。食事ってこんな風に気楽においしいもの出せばいいんだよな、と原点にかえった気分を味わえるひとときでした。

エリア
京都府 > 四条大宮
ジャンル
カフェ・スウィーツ
住所
京都市中京区西ノ京小倉町22-12
説明
雨林舎 (カフェ)
営業時間:[水・木・日] 11:30~20:30 [金] 11:30~15:30 17:00~22:00 [土] 12:00~22:00
定休日:月・火
クチコミ
二条駅そばの長屋の一軒で営んでおられるゆっくり本を読みながらお食事もいただけるカフェ。
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雨林舎

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April 01, 2006

【映画】かもめ食堂

フィンランドが舞台の日本映画「かもめ食堂」を観にいきました。フィンランドでおにぎりメインの食堂をはじめたものの、お客が来ない女店主に小林聡美さんが扮していて、そのシチュエーションだけでもほんと、アキ・カウリスマキの映画みたいなのだけど、その上、カウリスマキ映画の俳優さんも登場したり、その人物にカウリスマキ映画の懐かしい名優マッティなんて名前がつけられていたりして、監督のアキ・カウリスマキへの想いがすごく伝わって、アキファンにはとってもうれしい映画でした。

小林さんの女店主以外にかもめ食堂に集まってくることになる、片桐はいりさん演じるミドリさん、もたいまさこさん演じるマサコさん、そして、フィンランドの人々なんだけど、それぞれ事情があるし、楽しいばかりの人生じゃないのはきっちりわかるのだけど、それをしょうもなく詮索とかしないで、さらっと、とりあえずやっていこうっていうスタンスがなかなかよかったし、人が装いなどちょっと生活をかえることで輝くことが視覚的にはっきり表現されていてみていて気持ちがよい映画でした。

かもめ食堂の、はやってないときもきれいに整頓されたありさま、小林さんの背筋の伸びたありさまはみていてとても刺激になるし、きちっと部屋を片付けたりまっとうにごはんをつくったりしたくなったりする映画でした。要になる三人の日本女性、どの人も魅力的ですが、とくにもたいまさこさんのあの感じ、手が届きそうなかっこよさで、ちょっとマネしたくなりました。部屋の感じ、風景、ファッションなども愉しめる映画でした。

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March 12, 2006

【映画】メリンダとメリンダ

先日ウディ・アレンの「僕のニューヨークライフ」をみてとても楽しんだもので、同じウディ・アレン作品「メリンダとメリンダ」も京都に来るけれど、「僕の~」を観たあとの幸せな気持ちが変化したらいやだなぁと、観にいくのを迷っていた私。でもやっぱりウディ・アレン作品を観ないでがまんしてはおれなくなって「メリンダとメリンダの方」も観にいきました。

一言で言うと行って良かった!ウディ・アレンはでてこないのですが、普段ならウディ・アレンがいいそうなせりふをいう人物が登場。以前のウディ・アレン映画でウディが女性と親密になるのと同じようなシチュエーションが使われたり、ずっと彼の映画をみてきたファンにはたまらないシーンがありました。そしてウディ・アレン自身が演じるより、過剰で神経症的な感じがなくて、純粋に笑えてよかったかもしれない。。

もとはひとつのストーリーを悲劇作家と喜劇作家が描くとどう違うか、という話だけど、両方いつものウディ・アレンらしさがでているし、はじめ宣伝でみていたときは喜劇に出てくるメリンダを悲劇の方だとまちがえるほど、シリアスなシチェーションっていうのは世の中にあふれているのだけどそれをどう味付けしてどんな視点でみていくかだよな、まさに。。と思わされました。

「僕のNYライフ」を観たあともブログで話題になった暖色系の色遣いが今回も活きていたし、インテリアも音楽も服装も趣味がいい!まとめかたもとてもよかった!最近観たニ作品は特に好みで、いつまでもいい作品を出してくれるウディ・アレンという監督が元気でいてくれることに感謝と喜びの気持ちをかみしめてしまいました。

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February 28, 2006

【映画】僕のニューヨークライフ

ウディ・アレンの「僕のニューヨークライフ」を観にいきました。3月頭に京都に来る「メリンダとメリンダ」以外の近年のウディ・アレン作品は欠かさず観ているのですが、ここ何年間かのウディ・アレン作品の中で特に好きでした。パンフレットにも載っていたのでそのまま引用するようではずかしいのですが、暖色系を活かした美しい色遣いの画面、かっこいい音楽、にやにやしてしまうようなストーリー、それらがとてもナチュラルにうまい具合にまとまっていて、その空間を味わっているだけで楽しいひとときを味わえるものでした。若きウディ・アレンを思わすような役は若い俳優さんが演じ、ウディ・アレンは彼と年の離れた知人という設定になっていて、この映画に関するウディ・アレン自身のインタビューをみたりしているとき、彼が演じるのはどんなクレイジーな人物なんだろう、と思っていたのですが、最近彼が演じる人物の中で、一番卑屈さがなくて、リアリティもあったし、好ましく思える人物造形でした。(確かにびっくりするような部分も持ってはいるのですが。。)彼が創りだした世界をゆっくり味わえる幸せに満ちた時間をすごせて、これからもずっとこういう時間をすごしたいと思ったのですが、いろんな評判をきく「メリンダとメリンダ」に行こうかどうしようか逆に迷ったりもしてしまいました。今日があまりによいひとときだったもので。。

帰りに映画館と同じビルにあってアート系の品揃えが楽しい京都精華大学のショップshin-biに寄ると、展覧会のはがきなどが置かれていて、その中に、前から魅力的な絵だな、と思って絵葉書を買ったりしていた足田メロウさんという方が絵をつけて、豊原エスさんという方が詩をかかれた「旅することば」というポストカードブックの出版記念展覧会がこのあいだから注目している元田中の喫茶ザンパノで3/1~3/13まで催されることがわかり、これはぜひ行きたいな、と思っているところです。足田さんの作品紹介しているページはこちら、出版社による展覧会の案内はこちらのページのまんなかあたりです。

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January 20, 2006

【映画】愛より強い旅@みなみ会館

京都の数少ないミニシアター系映画館のみなみ会館で、昨日はトニー・ガトリフ監督の「愛より強い旅」を鑑賞。

ガトリフ監督はジプシーをテーマにした映画をたくさん撮っているのだけど、この映画でもジプシーは登場。同監督で、主人公に同じ俳優、ロマン・デュリスを使った「ガッジョディーロ」でも、甘すぎる感じでなく、でも十分叙情的で、その上リアルな感じでジプシーの生活が表現されていたのだけど、こちらでも異文化のかかわりをうそくさくなく、でも愛情をこめて描いています。
またガトリフ監督の映画をみていつも感じるのは映像の美しさなんだけれど、「愛より~」でも、たとえば普通の土壁のズームアップなんかでもとってもそれが輝いて見えます。そして、色のコントラストがとってもよいのです!「愛より~」では、ブルーと赤の対比がとっても印象的でした。

200601191355000さて、写真はこの映画館独自の「ペア割引DAY」の看板。

火曜日は男女問わず二人のペアでどの映画でも2000円ということなのだけど、「どんなペアでもOK!」の説明欄に「愛人」なんてのもあったのが、夫婦50割引の上品な宣伝への挑戦みたいに思えて、アバンギャルドなみなみ会館らしくて笑いました。

この映画館はなんかヤンチャな元気が気風なんです。行ったことはないけれど、企画などもいつも楽しげ。何を上映するかわからないポップコーンナイトや、みうらじゅんや媒図かずおなどを呼んでのイベント。

来週土曜1/28のオールナイトは、「ジプシーの音楽、そしてガトリフ=ロマ=クストリッツア」という、たまらなく自分の好きな世界の特集。(オールナイトにはちょっといけないけれど。)
23時25分から上映予定の「炎のジプシー・ブラス」という映画が昨日少し流れていたけれどとってもよさそうだった!そのあと上映の「僕のスウィング」「ガッジョ・ディーロ」「SUPER 8」、どれもかっこよく胸に響く音楽と親しみやすいストーリーで絶対楽しめるものばかり。夜中抜け出せる環境の方はぜひいってみてほしいです。当日券2500円 前売り券2300円。23時15分開場、6時40分終了予定。

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January 15, 2006

【映画】THE有頂天ホテル

まっさらな気持ちでみたいからできるだけ宣伝をみないようにして、行くのを楽しみにしていた三谷幸喜監督の「THE有頂天ホテル」に行ってきました。

三谷さんの作品でいつも感じるのは品のよさ。奥行きの深さ。古畑任三郎の中でも、古典の勉強しないしゃべりだけは上手な落語家のことを「あれだけ人の気持ちをひくしゃべりができるのだから、古典を勉強すれば噺に深みがでるのに。。」と師匠が惜しがるような回があったのですが、それは三谷さんの考えそのものって感じがします。

今回も「グランドホテル」と「有頂天時代」という昔のハリウッド映画への思いをこめてこの映画を撮ったとのことですが、それ以外にも篠原涼子の役にマリリン・モンローっぽい雰囲気もあったり、音楽も往年のシャーリー・マクレインの登場する映画やブロードウェイミュージカルで使われたものがラストに流れとてもよかったです。もう一曲、映画の要になる曲があるのですが、これが甲本ヒロトの作詞で、胸をうちます。

キャスティングにも過去の映画やテレビ作品へのリスペクトがいつもこめられていて楽しい。。視聴率は苦戦したけれどすばらしい配役陣のチームプレーでわたしは大好きな三谷ドラマ「合い言葉は勇気」ともかなり重なっており、そこも楽しめました。

この映画の中でも佐藤浩市の存在感はずばぬけていました。本当にみほれてしまいます。退屈させない構成で2時間強をずっと集中して楽しむことができました。

zanpano写真は、先日からこのココログのコメント欄で時々話題にしていた元田中に新しくできたカフェ ザンパノの内部。お正月シーズンの夜だったのですいていますが、フェリーニの「道」への想いが漂う店名にぐっとひかれるし、かかっている音楽もブルースぽくてかっこよかったし、インテリアも落ち着く感じ。なんかここもお店の人がいままでふれて大事にしてきたものがいい感じで反映されている雰囲気で、ゆっくりたびたび訪れたいです。→こちらにはもっと詳しく載っていますよ!

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November 04, 2005

【映画】ライフ・イズ・ミラクル

信頼できる友人たちが声をそろえてすすめてくれる映画(わたしは未見)「黒猫・白猫」をつくったクストリツァ監督の「ライフ・イズ・ミラクル」を観にいきました。本当に新鮮な驚きにみちていて、すっかり監督のファンになってしまいました。のんびりしているかと思えば深刻な局面もきっちり描き、重い話題かと思えばちゃっとそれを飲み込む話がでてきて、すごくいいテンポ!すてきな風景!ジプシー風のサウンドだけど現代的な要素も加わっている感じのかっこいい音!類型的でない登場人物!なんともすてきな世界だし、この監督の映画ほかのも観たくなりました。京都シネマでもなかなかの人気で、当初の予定を延長して11/11まで公開しています。いい映画にきっちり人がはいるのってとってもうれしいです。

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October 29, 2005

【映画】七人の弔

ダンカンが脚本を書いた「生きない」という映画がとってもよかったので、ダンカンの監督・脚本の「七人の弔」に行ってきました。先にこの映画を観た友人もいっていたのですが、この二つの作品はかなりイメージが重なります。旅行っていう、毒気と一番遠いところにあるようにみえるものが持ちうる別の側面を舞台としたところ、異常な人の異常な行動でなく、ごく身近な人物を辛辣に、でもユーモアをたたえて描くところ、そして二つの映画におけるダンカンの役割。

七組の親子があるとんでもない目的をもったキャンプにでかけて。。というストーリーなのですが、こどもがいるので、それぞれの親の姿には身につまされるものがありありでした。自分におぼえがあって、ひやっとした場面もありましたし、「こういう人いるなぁ」という描写がうますぎる。服装やらその人の自宅の家具やら含めての人物設定がとってもリアルでした。虐待がテーマなんだけど、「虐待」って言葉が強すぎて、自分と縁のないことにすませたいという気分になるけれど、ものすごく身近なことなんだよな、とひしひしと感じ、「じゃあ自分は今からどう生きる?」ってことを考えさせてくれる映画でした。演出や展開にところどころ、改良したほうがいいような点があるような気もしましたが、大筋ではとても満足のいく映画でした。仕掛けてある笑いもさすがなかなかのものでした。

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October 23, 2005

【映画】コープス・ブライド

ティム・バートンの「コープス・ブライド」に行ってきました。「チャーリーとチョコレート工場」と公開も近いし、あまりTVCMなどもみなかったので、ひょっとして大したことないのかな、と思いながらみにいったら、最近観た映画の中でもだんとつに入り込めて、感動した作品でした。初期の頃のティム・バートンの映画のもつせつなさや辺縁のものへの愛情がすごく完成されたかたちで提示され、また画面や音楽がとっても美しい!そして要所要所の毒のあるユーモア。。
声の出演のジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーター、エミリー・ワトソン、クリストファー・リー。。みんなそれぞれにぴったりの登場人物が描かれその人たちの分身をよりはいりこめやすいアニメという形でみせてくれて、すべてにおいて大満足です。
俗世のがちゃがちゃした音など封印して、どっぷりあちらの世界につかってみるのが正解!と思える映画です。ぜひ劇場でみてみてください。

200510211324000大満足、つながりで。。先日の日記にも書いた下鴨のyugueさんにまた行ってしまいました。今回はうわさの二階でおひるごはん。和室なんですね。
寝ている赤ちゃんと行けるお店、って子供が生まれたばかりの頃考えていたけれどこちらなんかいいのではないかな。。階段はちょっと急だけど。。

ベーグルで作ったサンドイッチは想像していたものよりずっとたくさん野菜がはさみこまれとっても満足!なんかちゃんともてなしてもらっている気分になるお店です。スウェーデン直送のフレーバティーもおいしかったし、直火焼きマフィンにはさまれた梨としょうがのジャムがまたとってもしゃきっとする味!すっかりファンになっています。 

営業時間のことをもう一度きいたら月~金はおひるすぎから10時くらいまで土、日祝はお昼前から10時くらいまで。パンを売りにいっているとの情報も確かめたら、烏丸御池の角や京大の方で自転車でうっておられるらしい。。(曜日をかえて)。写真に載せたようなサンドもあるみたいだし、職場の近くだったらしょっちゅう買いに行ってるだろうな。。

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September 06, 2005

【映画】サマータイムマシン・ブルース

やっと夏休みが終わりました。気がついたら日中せみの声が全然していません。。

そんなタイミングでちょうどよかったのか公開がずれていたのか9月公開となった「サマータイムマシン・ブルース」を観にいきました。「学生時代の夏休みってこういう感じだよな~。。」という気分にさせてくれる映画。夏の元気さがちょうどノスタルジックにも感じられるタイミングでよかったかも。。思うに本広監督はずっと「学生時代の気分」っていうのを持ち続けてきた人ではないのでしょうか。。彼の監督作品をみているとコレクション好きの男の子の部屋に迷い込んだような気分になることがたびたびです。

以前みた「スペーストラベラーズ」も舞台がもともとあって。。という風にきいていたのですが、これもヨーロッパ企画という劇団の方の脚本を映画化したもので、お芝居もとても演劇的でした。またまた小6の息子と行ったのですが、小劇場の演劇に行ったことがないもので、芝居のつけかたが普通の映画と違うな~と感じたようでした。

演じ手も、主人公とか上野さんは有名だと思いますし、みたことのある方もいらしたものの、知らない人が多かったのですが、これから活躍されそうな気がとってもしましたし、新しい世代の演劇人の誕生にたちあったような感じもしました。

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August 27, 2005

【映画】亀は意外と速く泳ぐ@四条烏丸

「トリビアの泉」や「シティーボーイズライブ」で有名な三木聡監督の「亀は意外と速く泳ぐ」という映画に行ってきました。「ゆるくて、かわいい、なんか変!」というコピーがおどっているように、大層な映画ではありません。でもそれなりにおもしろかった。東京で早くからごらんになったはやしみちこさんが「こどもとみてもよかったかも」とおっしゃってたので、またまた暇をもてあましている小6男子と出かけましたが、小学生もくすっと楽しんでおりました。場内の老若男女があっちでもくすっ、こっちでもくすっという反応音をたてておられ、いい感じの空気が流れておりました。

わたしが思ったのは映画というのはいろんな人が自分のもてる力をだしていろんな形で協力してできあがっていくんだよなーってこと。松重豊さんとか、村松利史さんとか3番手くらいの役なんですが、ナチュラルですごいいい仕事をしておられて、なんだか気持ちがよかったです。岩松了さんとふせえりさんがかなり主人公とかかわっていく夫婦役なのだけど、お二人は何をみても本当に堂々としたものだなぁと思うし、結構いろんな役をみるのだけどすーっとその役になじんで、なんか役者が変な主張をしない演じ方ができる人たちだなぁと感心します。伊武雅刀さんと嶋田久作さん。この二人のペアもよかった。俳優さんって自分がめだちたいって気持ちがみえちゃったらダメだと思うのだけど、ほんとひとつ間違えると悪目立ちしそうな伊武さんなんだけど、くどくなくておもしろいさじ加減で演じておられてとても楽しめました。あ。。主人公の女の子二人もよかったですよ。ほかの映画でみる感じとまた違っていて才能のある人たちなのだなという思いがしました。

。。つまり、「ものすごい名作だ~!」というわけではないのですが、なんだかよい気分になる佳作、という感じの映画でした。映画館にみにいってリフレッシュできてよかった。。ってそういう感じです。なかには「この役は必要なのかな?なんか宙ぶらりんなんだけど。。」とか「わらかそうとして、テンションあげすぎないで。。もうちょっとナチュラルにやってもらったほうがおもしろい。。」とか思うシーンもなきにしもあらずでしたが、それなりにいい時間をすごせた!ありがとう!って感じです。

帰りに近くの大丸で、ミッフィー展をしていたので寄ってみました。昔はミッフィーちがう顔してるんですね。それもなかなかいい感じだった。。

miffy地下で、ミッフィー展記念でミッフィーのクリームパンとこぐまのボリスのチョコパンが売られていました。。もっさりした構図で失礼!「亀は意外と速く泳ぐ」の中で平凡の烙印をおされている主人公が「高校の時制かばんのシールのはり方がださださ」とかいう話がでてくるのですが、直列に無難なシールが並んでいるさまはちょっとわたしのこの写真のようでした。

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August 14, 2005

【映画】マダガスカル@三条

行こうか行くまいか迷った挙句に映画マダガスカルにでかけました。

こどもも「ビデオでいいかもね」といっていたのに、大好きなベン・スティラーが声の担当をしていると知って無理矢理遠征。うーん、ドリームワークスアニメの毒が好きなわたしにはちょっと物足りなかったかな。。前作「シャークテイル」にはいろんな映画のパロディーがつめこまれていたし、その前にみた「シュレック」や「シュレック2」もディズニーの名作などのパロディーが盛り込まれ大変たのしかったので、今回も大いに期待したのだけど、そういうノリは小出しでした。NYの様子はきっとリアルだし、NYネタなんかはいろいろおもしろかったのかもしれないけれどそれがわかるほどの知識がないもので。。

ベン・スティラーのために字幕にしたけれど、吹き替えのほうが日本人コメディアンがいっぱい出ていて日本の今にふさわしい笑いがいろいろあったかも。。。ベンいい感じではありましたが。。部分部分おもしろいし、けちょんけちょんにいうほどの出来の悪いものでもないけれど、まぁまぁだったかな。。絵のタッチももうひとつ日本人ウケしない気もするし。。これからの興行成績どうかな。。パンフにセルでかいたようなのとか、あとエンドロールにとってもかわいいタッチの主人公たちの絵があってああいうのでしてもらったほうがいいのに。。とかも思ったりしました。

音楽がクールって評判もきいたのだけど、確かに笑えるのもあったけれど、全体的にあと一歩って感じもしました。自分との相性というだけの話だとは思いますが。。

ushinohone映画のあとちょうどボードで話をしていたうしのほねあなざという町家改造系の居酒屋さんがお昼ご飯もやっているようなので寄ってみました。

ushino2ランチは鶏肉、豚肉、お魚やサラダ、豆腐などの創作料理から2品選べて、ごはんとお味噌汁はおかわり自由で1000円以内(800円か900円位忘れました。。)。ともだちとちらっと寄るにはいいのではないかな、と思いました。あ。。ボードでおはなしが出たのは夜のはなしだったのですが。。

うしのほねあなざ [ 居酒屋 ] - Yahoo!グルメ

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July 23, 2005

夏休み

子どもたちが夏休みに突入しました。

早速下の子に前からせがまれていた「スターウォーズ エピソード3 シスの復讐」を観にいきました。よい評判をきいていたのですが、本当に楽しめました。最近観たエピソード1や2に比べ格段によい作品。人間ドラマもしっかり描かれていて、固唾をのんで見守りました。神話の世界のような迫力!子供も私も最初に発表されたエピソード4~6の部分をもう一度みたい気分にすごくなりました。

観にいった劇場は二条駅前にできた新しいシネコン。インターネットで上映の20分前までチケット販売をしているのがとてもありがたい。あらかじめうちで指定席をとっておき、並ばずに現地の機械で発券できました。

二条駅付近はよく地蔵盆というこどもの行事の準備をするときに行く場所です。お菓子の卸があったり少し南の千本三条あたりにはおもちゃの問屋さんもあり、安くものが手に入るし、おまつりにある景品的なもの(ざーっと台紙にはってある安いおもちゃくじみたいなもの)なども売っていてとても楽しめます。

その近くの千本から堀川までの三条通に連なっている京都三条会商店街というアーケードもとっても楽しいものです。名前からリンクを貼ったホームページをごらんになっていただいたらだいたいわかるように、全般的な雰囲気は昔ながらの商店街なのですが、
hori2若い方がされている雰囲気のお店と、
horikawa1よい感じのレトロがうまくとけあって大阪のからほり商店街のようによい感じですし、すたれている商店街も多い中、現役の勢いが感じられる商店街という雰囲気が何より楽しいです。

新しい雰囲気のパン屋さんもすごく多かったなぁ。。メロンパン研究をされているすぬさんの影響でパン屋さんをみつけるとメロンパンを探してしまうのですが、今回はきなこサンライズというのが新しい発見だったかな。。千本に近いあたりにある木のとびらが美しいパン屋さんでみつけましたが、中にあずきがはいっていて和の雰囲気。きなことメロンパンは味の相性とてもよかったです。

こどもの夏休みとたまたま重なってわたしも平日に二日間の連休があったのですが、初日は映画+三条会、二日目は四条方面で買い物をしました。ちょうどいい機会なので、おともだちのwさんから評判をきいていた祇園の甘泉堂の水羊羹も探しに。。四条から路地をはいったところにあったな、と思いながらうろうろしていたけれどかなり西の方から探し始めたのでなかなかみつからなかったのですが、道行く人にもたずねてみつけました!
何必館の東側の
kansenこんなかわいらしい矢印表記の看板を目印に路地をはいっていくと
kan2そこに四条通の喧騒とは一線を画してなつかしい感じで待っているお店。

kan3ウィンドウに、「きれいな写真だなあ」と思っていた京都市交通局の和菓子を使ったカードがならべられていました。おたずねすると息子さんがつくられた和菓子の写真もつかわれていたそうです。

kan4粋人の友人のお父様が愛しておられた水羊羹は、すごくあっさりまろやかなお味。棒状になってきってあって、とりわけます。いつも缶にはいったのばかり食べていますが、こういう体裁の水羊羹をいただく時間はとてもゆったりして贅沢な時間でした。秋の栗蒸し羊羹のことも友人がほめていましたが、さぞかし品のよいまろやかなお味になっているだろうな、と秋にためしてみるのが楽しみになりました。

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July 03, 2005

文月のおたより

6月は職場の(顧客に対する)サービス強化月間で、近年ないくらい仕事漬け。その仕事の山が終わったら行こうと狙っていた映画「ウィスキー」に7月に入るや否や行ってきました。パンフレットにもジャームッシュやアキ・カウリスマキを彷彿とさせる、というようなことが載っているのですが、「間」に対して敏感な感じ、乾いたようなあったかいような空気などは本当に両者を思い浮かべました。ただ本当に淡々と進むもので疲れ果てている体にはずっと映画に集中するのがキツい部分もあり。。映画には体調を整えて行きたいものだ、とこれ何度思ったことか知りませんがまた感じました。

上映していたみなみ会館ではこれから楽しそうな企画が目白押し。7/30にはみうらじゅん的映画祭ナイトというのも開催され、みうらじゅんナマ前説も予定されているそう。あとずっと行きたかった宮沢りえの「父と暮らせば」も朝のアンコール上映があるようで、都合をあわせたいな、と思っています。

もうひとつ応援している企画が「さい果ての友情 カウリスマキとペロンパー マッティ・ペロンパー没後10年追悼特集」

アキ・カウリスマキの映画にずっと出てきてたマッティ・ペロンパー、ひげづらのポーカーフェイスにみえかくれする哀愁とおかしさがたまらなくて大好きな俳優さんです。マッティの没後に撮られたカウリスマキの映画「浮き雲」の最後に出てくるマッティへの献辞をみて胸がいっぱいになりました。みなみ会館にも二人は来てくれたことがあるらしく大特集です。(アキとマッティについてはこのページにすてきに紹介されているのでぜひみてみてください!)

mattiみなみ会館の入り口にはってあった「レニングラードカウボーイズ モーゼに会う」のポスター。ロバの姿がかわいらしい!短編「悲しき天使」でもロバがものすごく魅力的なキーワードになっているのですが、カウリスマキはロバの使い方がうまい!去年亡くなったロバ好きの友人にみせたくてみせたくてたまらなくなったのでした。レニングラードの左右には「ラヴィ・ド・ボエーム」「愛しのタチアナ」のポスター。どちらも大好きな映画。時間のあう方はぜひみにいってほしいです。

daimaruみなみ会館をでたあと外出ついでに、と四条の大丸まで。四条通にはテープではあるものの祇園囃子が流れ、祇園祭の飾り付けが始まっていました。化粧品を買いに行って顔をさわられていたら眠くて眠くて舟を漕いでしまいました。なんか眠い日だったのですね。映画「ウィスキー」で眠く感じたのも、映画がどうこうというより完璧にこっちの体調、って気がします。

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June 04, 2005

【映画】コーヒー&シガレッツでバス遠征

ずっとみたかったジャームッシュの映画、「コーヒー&シガレッツ」にやっと行けました!ちょっと不良な大人の愉快さにあふれる映画でした。ジャームッシュは、「微妙な空気」というのを描くのがすごく上手な監督だなと思うのですが、今回も二人ないし三人のコーヒーを囲む人物たちに漂う雰囲気をいくつもいくつも撮って、ばらばらのようでありながら、会話の端々が重なったりしていて、うまく表現して楽しませてくれました。コーヒー(や紅茶)を囲む場所もいろいろなのですが、共通するのはテーブルの白と黒の格子模様。このデザインもよかった!

わたしが好きだった話はトム・ウェイツとイギー・ポップが出てくる話。トム・ウェイツの方はおなじみなのですが、イギー・ポップの方は今まで名前しか知りませんでしたが、なんか弱気な表情とかすごくよかった!あの人だからだせるおかしさ、っていうのがすごくあると思いました。トム・ウエィツのあのはかりしれない雰囲気も最高!

それと最後のお年寄りの渋いかみあってないようなかみあっているような会話。あの二人の表情がものすごくよかった!

大好きなロベルト・ベニーニは服装によって結構若々しいんだ!と思いましたが、ちょっとクサい演技もあったかな?(それがあの人のウリか?)(←これを書いたあと、garamさんのblogを拝見し、ベニーニが出てたのは何年も前の製作と知りました!若いはずだ!)

「コーヒー&シガレッツ」を京都で上映していたのは、東寺のすぐそばのみなみ会館という映画館。京都市北部に住んでいるわたしのような人間からすると、東寺へは直通バスがなくて、かならず一度は乗り換えしなければならないエリアです。いつも一日乗車券を使っていろいろ乗換えを駆使して往復しているのですが、それがまた楽しかったりします。

いろいろなルートがあるのですが、昨日の帰りは、東山通を通るのバスがきたもので、あき。さんのページに紹介されていて、前から行ってみたかった祇園の少し南のミハス・ピトゥーに寄ってみようと思いたちました。

mijyas3窓には心をわしづかみにするようなかわいい雑貨や外国絵本が並んでいてとってもすてき!しかしながら、正午をすぎていたけれど戸は閉ざされたまま!小さいお店ってなにもかも少人数でされているものだから時々こういうことがあるんですよね。。御用事だったのでしょうね。でも好みの雰囲気であることはきっちり確認できたので、また行きたいと思っています。

taiyaそれでは、と出向いたのが、いつもバスの中からみて気になっていた東山通をはさんで向かい側の田井弥製パン所
taiya2素朴な品揃えの店内。写真奥のソーセージのホットドッグは生地がやわらかくとてもおいしい!そして味付けが辛すぎず水臭すぎずほんとにいい頃合!これ大事なんですよね。結構有名店のサンドイッチでも辛すぎたりすることがよくあるので。。写真には載っていないのですが、エビフライのサンドもとてもおいしかった!

もうひとつ写真手前に写っているのが塩ロールパンなのですが、左京区のマルホベーカリーという昔ながらのパン屋さんも塩パンが名物なので、どこのお店にも定番として、塩パンがあった時代があったのかな?とも思いました。風味はマルホは歯ごたえのあるパンなのですが、こちらはロールパンに塩&ごまの味がする感じ。朝一番に映画を見て昼からはゆっくり部屋で塩パンかじるのも乙なものでした。

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April 22, 2005

【映画】真夜中の弥次さん喜多さん

ずっと前から楽しみにしていた映画「真夜中の弥次さん喜多さん」に行ってきました!まぁ豪華だったこと。椎名林檎さんの感想に「日本中の粋人を一挙公開した大絶品」とありましたが、本当にその言葉、おおげさでなくてそのとおりです。

しりあがり寿さんの漫画が好きなので、原作もちょこちょこと読んでいたのですが、この作品は壮大でとんでもない次元まで行ってしまったりしているので、「この難解な作品をどうやって映像化するのだろう?」という思いがあったのですが、原作のテーマをすごくわかりやすい形でかみくだいて映画に翻訳してあり、心底感服しました。

ちょっと前に監督脚本をつとめる宮藤官九郎氏の所属する劇団大人計画の社長、長坂まき子さんの本を読んだところだったので、プロデューサーの紹介のところに彼女の名前をみつけたのもなんだか知り合いの名前をみつけたようなうれしい気持ちになったし、彼女の本の中で「宮藤くんの作品は宮藤くんがおもしろいと思ったものをどんどん盛り込んでいくのであふれる位で。。」みたいな記述があったのを思い出し、「本当にこの作品もそいう風になってるなー」とにんまりしたりしました。

軽快でとっても楽しいのだけど、愛する人と過ごす大切な時間とそれをいつか喪失する哀しみの両方が深く描かれていて、大いに笑い大いに涙してしまいました。なんか映画の上映時間中いろいろな感情を体験できすごく充実していました。喜多さんを演じた七之助くん、すごくお父さんの勘九郎さん(というか、もう勘三郎さん?)にそっくりの表情を浮かべるときがあるんですよね。それも楽しかったし、勘九郎さんの登場もとっても楽しめました。あと、普段から評判を聞いていた板尾創路さんもはじめて「この人か~!」と認識したのだけど評判にたがわぬよい空気を醸し出しておられ、もっとみたくなりました。

satozakura昨日の哲学の道の八重のさくら。今が見ごろです。昔は八重の桜って厚ぼったい感じであまり好きではなかったのですが、今はなんか「舶来のお菓子をみているみたいでカワイイ!」と思います。

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March 27, 2005

【映画】シャーク・テイルを観に町まで 

ずいぶん前に予告編をみて息子もわたしも大いに期待していた映画「シャーク・テイル」をみにいきました。ドリームワークスのアニメは、図柄がそんなにかわいらしくないことが多いのだけどストーリーがひねっていて大好き。「シャーク・テイル」もくすくす笑うところがいっぱいでとっても楽しめました。

だって、声優陣がものすごく豪華でロバート・デニーロ、マーティン・スコセッシ、ウィル・スミス、レネー・ゼルウィーガーなどが起用されているんですが、もうその人たちが声を出している海の生き物がその人たちにそっくりでたまらなくおかしかったんですよ。(デニーロが声を出しているサメのゴッドファーザーのほっぺたのほくろとかスコセッシが担当してるハリセンボンの眉毛とか レネーの魚の表情とか。。)ストーリーもいろいろな映画やお店からの引用が多くてすごくウケてしまいました。ただパンフレットに「こどもより大人のほうが楽しめるかも。。」とありましたが、そういうところはあるかもしれないです。元ネタを知っているからこそのおもしろみというか。。

でも、こどもが退屈するというわけではなく、小学5年の息子も楽しんでいましたよ。ストーリー運びのアイデアもとてもよかったです。ドリームワークスのアニメこれからも応援していきたいなあ。。

帰りに大丸京都店によってみたら、地下の食料品売り場ごちぱら館ができて一周年ということでいろいろフェアをやっていました。子供と一緒だったためにあまりゆっくりみられなかったのですが、福袋もよさげだったし、いろいろ珍しいものも並んでいるようでした。

bigot今日買って帰ったのは芦屋のビゴのパン。味もおいしいけれど、このイラストがまたかわいいのですよね。パッケージでものを選ぶの大好きなわたしです。ちょうど昨日まで読んでいたナカムラユキさんというイラストレーターの方の本「雑貨屋レシピ」に、すてきなデザインのパッケージを集めにヨーロッパに行かれ、楽しみかつデザインの勉強をされている話が載っているけれど、そういうのっていいな、その気持ちわかるな、とつくづく思ったりしています。

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March 10, 2005

京都の休日~【映画】バレエ・カンパニー

この2月から新しい仕事について慣れない日々、更新もままならぬ毎日を送っていたのですが、昨日と今日はひさしぶりのお休みで、映画や京都の町を楽しめる時間を持て、とても楽しく生き返った心地でした。

2005umeこの二日間、特に昨日は天気も良くてうちの近所の梅もこんなにきれいに咲いて、ずっとスティービー・ワンダーの往年のヒット曲「ファンディ」が頭の中で鳴り続けていたのですが、調べたら廃盤のようですね。もしかして私だけのヒット曲?

写真もいろいろ撮りました。

yubiningyo寺町二条でいつも気になっている紙のお店の和紙でつくった指人形や、
milky御幸町二条あたりの八百屋さんの中にあるこんなかわいい看板。(もとお菓子屋さんだったそうです。)絵のタッチがすごくすてき!

milky2八百屋さんの外観も沼田元氣さんだったらきっとノスタルジックな写真に仕上げられるだろうな、と思うような風情のあるものでした。

そして今日。今日は京都シネマにアルトマンの「バレエ・カンパニー」という映画を観に行きました。もともとThe Companyというタイトルのようで、たしかにバレエに限らずひとつの組織を動かしていく話としてもみられるし、また仲間としてのダンサー同士の交流なども描かれていて、バレエの世界を味わう以外にも自分に身近な共感も得られる映画だと思います。失敗が許されない仕事にのぞむ人々のぴりぴりした気持ちも、自分が今 新しい世界で緊張しまくっているのですごくわかって、苦しいほどでした。アルトマン得意の群像劇ではあるのですが、一応主人公的な女の子がでてきて、この人の描写も感情移入しやすく、決して安っぽく泣かせに来たりするわけではない映画なのですが、ふっと女の子の状況にあわせて涙が出てしまったりしました。

ジェフリー・バレエ・オブ・シカゴというところが舞台になっていてシカゴの風景が出てくるのですが、自分はシカゴにいったことはないもののERと同じような乗り物が出てきたりして、生意気にも「そうそう シカゴってこういうの走っているんだよな。。」なんて思ったりもしました。

すごい存在感でかっこよく、またのらりくらりな感じが実力者らしい芸術監督が出てくるのですが、これが「時計仕掛けのオレンジ」の主人公だったマルコム・マクダウェル。わたしこの方の映画は「時計仕掛け~」以外ほとんどみていないのですが、とっても役にぴったりの演技をみせてくれました。

関東では秋にはいってすぐ上映していた映画なのですが、こうして京都で改めてしてもらって本当にありがたかった!これからみにいかれる方のためにひとつ注意書きしておきますと、パンフレットの「物語」というところにはストーリーがまるまる出てしまっているので上映前に読んでしまわないようにした方がいいと思われます。

ジェフリー・バレエ・オブ・シカゴというところはかなりモダンな舞台を発表していて、衣装や装置などもとってもおもしろい!その様子がきれいに撮られているのもこの映画のよいところですね。

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March 04, 2005

【映画】モーターサイクル・ダイアリーズ

前から行きたかったゲバラの青春時代を描いたモーターサイクル・ダイアリーズ。今京都のみなみ会館でアンコール上映中なのでやっと行ってきました。最近肉体的にも精神的にもドライアイな日々が続いていたのですが、これを観て心身共になんかすごく潤った気分です。

ゲバラという人物自体の魅力もあるのですが、一緒にオートバイの旅をする友人をはじめ彼を囲む人々がまた魅力的に描かれていて、とてもすてきな作品世界を味わえました。

友人との遠慮のない関係、掛け合いもとっても楽しいし、その後のゲバラの行動のもとになったであろうゲバラの心の動きもとてもナチュラルで、応援したいものだったし、笑いの要素もたくさんあって、とにかくもう身近にいそうな男の子たちのストーリーとして楽しめるものでした。

同じ監督の「セントラル・ステーション」でもすてきな話なんだけど甘すぎないさじ加減が絶妙だったのですが、この映画も感動をむりやり盛り上げるいやらしさが全然なくて、その塩梅がよいのです。

ゲバラを演じたガエル・ガルシア・ベルナルも「アモーレス・ペロス」とはまた違った表情をみせ、ゲバラの姿にも似ていて、さらに好きになりました。

大好きなシーンもいっぱいあります。南米の四季!ラスト近くのあのさりげないすばらしさ!音楽や、人々の表情のすてきなこと!心の中にずっと生き続けていさせたい大切な映画になりました。みなみ会館では3月11日まで上映しているようです。

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February 22, 2005

【映画】トニー滝谷@cocon烏丸

映画館でみたCMの坂本龍一氏の音楽や、イッセー尾形さん、宮沢りえさんのたたずまいにとても惹かれるものを感じて、昨日「トニー滝谷」を観に行きました。

普段私の好きなタイプの、くすくす笑ってどかんと泣くカタルシスがある映画ではないのですが、上質の物語を読んだ後のようなじんわりとした余韻が残る映画でした。映画の構成自体が大人のための美しい絵本のページをめくりながら話をきかせてもらっているような形になっていてゆっくり味わえました。

宮沢りえさんもイッセー尾形さんも複数の役を演じられるのですが、宮沢さんの演じられたひとつの役である「洋服を着るために生まれてきたようなひと」がとっても美しいのです。いろいろな服をきれいに着こなされて洋服の良さを引き出しておられるし、うっとりします。

村上春樹氏の小説を読むとよく、「おしゃれな生活をしている人にも哀しみがある」、あるいは、「こんなかなしみをたたえた話でも美しく描くことができる」というような気分になるのですが、この映画にもそういう要素がありました。美しい情景の多い市川準監督作品であることもさらにそのことを強調しているように思います。坂本さんの音楽もずっと部屋できいていたいような素晴らしいものでした。

ちょうど京都シネマでは、チェコアニメ クルテクの未公開作なども上映しており、どちらに行くかとても迷ったのですが、クルテクは短編で、「トニー滝谷」の方がよりスクリーンで観たい映画だったので「トニー~」を優先しました。観終わった後ホールに飾ってあったクルテクのかわいいぬいぐるみをみて、「わぁこっちも観たいなぁ。。」ととても思ったのですが。。

「チェコアニメのひみつ展」というのが京都シネマと同じ階にある精華大学のアートスペースshiin-biで開催されていてそちらものぞきに行きました。卒業生によるアーティスティックな作品や、アート系のDVD、本などの販売がされているのですが、普段から気になっていたデザインの方が精華の方だとわかったり、はじめて出会うすてきな作品もあったりなかなか楽しくて、京都シネマの帰りにはいつも寄りたいな~という気になりました。

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February 15, 2005

【映画】犬猫@大阪

犬猫」という映画を知人にすすめられたので大阪にみにいきました。すごくおもしろかった!榎本加奈子さんとライバル役を演じる藤田陽子さんという方が中心の映画なのですが、二人の配役がちょうどよかった!逆じゃきつすぎるかも。。最後までみてタイトルの意味がわかりくすりとしたり、視点はどっちにもおけるのですが、ちょっとした気持ちの変化をくどくど説明しないでちょっとした動作、表情なんかで表現するところがとても巧みでくさくない!「みてよかった~、さて、私は私の日常を大切にしよう」と思える映画でした。

お部屋の感じ、生活空間の感じ、服装なども今の日本の感じがすごく出ていて、なんか魅力があってとってもよかったです。笑いと神経質な気持ちがうまい具合にブレンドされていて、なんだかみていて頷けるしほっとするんですね。

京都では4月上旬に上映予定のようです。神戸ではトークショーなどもあるみたいです。(詳細はこちら。)犬や猫、特に猫の好きな人にはおすすめです。猫のいいシーンがかなりありました。

映画をみにいったあと、リンク先の大学生ちぐさんがフリーペーパーの第3号を、2月になったらいつもおいている雑貨屋さんにおきにいく、とのことだったので、配布先の谷町六丁目の喫茶ひなたさんに行きました。この日はなんだかあたたかく、それゆえかのどがからからでいがらっぽくなってしまい、京都に帰る前に一服したい、と

hinaappleりんごしょうが湯を注文。小さくきざんで煮こんだりんごがはいっていて、そっとビスケットが添えられなんだかほっとするんです。やさしいおかあさんに看病されているこどもみたいな気分になってしまいました。

hinastendおかあさん、といえば、ひなたにかわいいステンドグラスのおかざりや、電球のネットがあり、とてもいい味わいなので「お若い作家さんなんですか?」とたずねたら、ひなたの若きオーナーのおかあさんがオーナーの注文通りにつくられたものだとか。おかあさんは、仕事でステンドグラスをされているわけではないそうなのですが、すばらしいできばえ!ふわっとした共生、っていう意味ではみてきた映画「犬猫」の世界とも通じるんですよね。こういうのもいいな!

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January 11, 2005

【映画】カンフーハッスル@MOVIX 京都

香港のチャウ・シンチーの映画が大好きなんです。わたしも息子(小5)も。
監督自ら演じるなかなかハンサムでほっそりした主人公がまっすぐなヒーローじゃないところもいいし、おもしろければそれでいい!というようなご都合主義も、テンポのよさもとっても好み!
だからTSUTAYAにある彼のDVDもこつこつとみていっているのですが、いろいろみた映画の中でも今回の「カンフーハッスル」は特別良い出来だともいえそう。。

楽しませるにはここまでしなきゃね、というチャウ・シンチーの監督としての思い切りが随所に盛り込まれ、また役者としても、年齢は自分とかわらない40代というのに、思い切ったアクションも結構多い役柄もこなし、本当に「やってくれるなぁ。。チャウ・シンチーは!」とすがすがしい気分になれる映画でした。

中国系の感動的な映画からそのまま雰囲気をもらってきたり、超有名な名画からのシーンで盛り上げつつも笑わせてくれたり、あ そうそう 自分の映画からの引用も。。とにかく、映画の好きな人が特に楽しめるつくりになっています。

チャウ・シンチーの映画って主人公だけが突出しているんじゃなくて、まわりの個性もすごく楽しいのですよね。今回も、繰り広げられる闘いのどっちサイドの人間も個性的でユニークに描かれていて「もっとみたい!」と思うキャラクターがいっぱいでした。特にわたしの好きなのは仕立て屋さん。「がんばれ~!」って感じでした。稲川淳二似のおやじさんもマル。

舞台になるパティオのあるぼろ(といってもかなり大きい)共同住宅もなんだか雰囲気があってすてきだし、マフィアの抗争の派手さも見せ物的なおもしろさでもって描かれていたし、いや 本当にチケット代以上に充分堪能しました。

シネコンってなんか個性がない感じで物足りなさも感じますが、やっぱり京都にこのMOVIXができてくれて、便利なことも多い。。あらかじめ指定席のとれる先売りチケット制もだし、(活用しなくて9日の日曜はいきなり20分前にいったもので満席ではいれませんでした。)ミニシアター系の映画もやってくれたりもする。はっと気がついたら結構利用しているんですよね。待機中の映画も「シャーク・テイル」や「真夜中の弥治さん喜多さん」など早々に行く予定もあるし、ポイントを集めるMOVIXクラブ会員に遅まきながら入会しました。初回ポイントと昨日の親子二人分のポイントでもう30ポイント。60ポイントで招待券をもらえるのですが、これだったらもっと早くからはいっておけば今頃うなるほどポイントがたまっていたのになぁ。。なんて思いました。これからこつこつためていきますわ。。

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December 23, 2004

おもしろい映画の予感

。。って結局見終わってすごく楽しかった映画の話を書くのですが、見始めるなり「これは楽しそうな映画だな」という思いが起き、なににも優先してその映画を見続けたい気分を最近2つの映画で味わったのでお話しさせて下さい。(本当は映画って一度見はじめたら見つづけるのが普通で、「この映画を見続けたい!」というのも変なのですが、自分のビデオ鑑賞はとぎれとぎれになることが多いので、「何にも優先させて見続けたい!」と思うことはそれだけでほめ言葉なんです。)

ひとつめは「女はみんな生きている」。友人が今年頭の年賀状で、ほめてくれていたのですが、なんとか今年中に見ることができました。多分原題は「Chaos」.この「カオス」の方が私は好きだけど、「カオス」よりは今のタイトルの方が人が入るんだろうな~。

中年夫婦のあわただしい日常からはじまって、いきなり「自分の話か?」と入り込めます。その後起きる出来事も劇的なもの、日常的なもの、緩急とりまぜながらすごく身近。とても他人事とは思えなく、この先、どうなるの?という楽しみがいっぱい。日本語のタイトルから感じないでもないたくましさ一点張りの雰囲気でなく、笑いをとりいれながらの軽いタッチで話が進んで楽しめます。

主婦とある女の出会いからはじまるストーリーを描いた映画なのですが、この女の人の眼力がまた凄い!ちょうど、今、村上龍の安藤忠雄との対談を読んでいて、その中で「土門拳が写真を撮った頃の日本の子供はすごくぎらぎらしてパワフルな顔つきをしていた」という意味の話が出て来るのですが、その話をわたしに連想させるような力が顔にみなぎっていてみていて楽しかった。
主婦役の人の、自分も共感できるリアリティのある立ち位置もすごくうまい!声を出して笑いながら、どうなるのと思いながら最後まで楽しめた映画です。

もうひとつは市川崑監督の「鍵」。谷崎潤一郎原作。1959年製作。ずっと前にwowowでやっていて、その時は古い日本映画をあまりみたこともなく、偶然画面にうつったのをみた感じだったのですが、なんだかすごくひきつけられて、今思えば、あれが「古い日本映画っておもしろいのじゃないかな?」という気分になったはじまりだったかもしれません。その時はきちっとみなかったので、結局どんな映画だったのか気になりつつも、中途半端にみたもので「いつかまたテレビでやるかな。。」というけちくさい気持ちで今までビデオを借りなかったのですが、いくら待っても放映されないのでいよいよ借りてみたらこれがおもしろい!

出て来る人出て来る人なんだかいけすかないのですが、なんかそのいやな感じがおもしろくて、途中でやめられません。またまた先ほどの対談の話になりますが、今の日本では考えられないほどの濃厚ぶり、魂胆のみえみえぶりがおもしろいです。

先代の中村雁治郎が骨董の目利きとしては優秀な大家、でも老いへのおそれをもち、そこから若い妻への隠微で屈託した思いをぶつける役回りなのですが、ほんとみっともないシーンがいっぱいで、リアリティもあって、それを堂々と演じきられているプロとしての凄みを感じました。以前、先代雁治郎の話が出たとき「色気がありすぎる感じで敬遠していた」という意見もきいたことがあるのですが、それを納得させるような迫真のひひじじいぶり。。

撮影は宮川一夫カメラマン。部分部分白黒になるような画面とか影の使い方とかすごいなと思うところが多かったし、いろいろな画面の構図もきまっています。あと、これは市川崑監督の特長かと思うのですが、場面の切り方、ストップモーションやコラージュの使い方もおもしろいし、大名作!という感じでもないのかもしれませんが、なんかどの人もなぁ。。という冷笑的なおかしさや哀しさもあって、みている間中楽しめる映画でした。

京都が舞台で、京都の市電や市バスのバス停などの風景になんとなく見覚えのあるものも出て来るのもたのしめました(確認はとれていないですが、これは東天王町の交差点?と思うようなところがでてきました。)し、仲代達也も、は虫類みたいでおかしかった。京マチ子の人工的な感じのお化粧と水をはじくような肌も堪能しましたし、北林谷栄の演技ももうそこにいる京都のおばあさん、という感じのナチュラルぶりが凄い!みるべきポイントの多い映画でした。

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December 08, 2004

【映画】「誰も知らない」@COCON KARASUMA 

京都にかって朝日シネマというミニシアター系映画館がありまして、惜しまれつつ閉館したのですが、復活をのぞむ声に支えられこの12月4日に「京都シネマ」という名前で再開しました。「京都シネマ」の入っているのは四条烏丸のCOCON KARASUMAという新しいビル。今日は前からみたかった映画「誰も知らない」が再映されるのをみにいきつつ、COCONの偵察に行ってきました。

まずは映画の感想から。4人きょうだいの物語で、長男役の男の子がカンヌで受賞していましたが、どの子も(そしてきょうだい以外の出演者も)監督の表現したいことを的確に表現できる人材だったと思います。わたしの苦手なつくったような子役はひとりもいなくすごくナチュラル。結構過酷なおはなしなのですが、わたしが思ったのは自分の生きている世の中ってかっちりした制度のもとにある、と思っているのは実は勘違いで、世の中、制度の中なんかに組み込まれない現実がたくさんあって、実はかっちりしたものなんか何もなくて、その中で尊いのはとにかくなんとかかんとかどんな形でも生き延びていくこと。。生き延びていくことが人生だ。。とこんなことでした。

松尾スズキさんの「宗教が往く」を読んだときもそういう感想をもちました。この映画とはタッチが全然違うし、この映画の方がグロテスクな部分がなくてナチュラルな気分で味わえるのですが。。。

そして過酷、と書いたのですが、過酷の原因を作っているお母さんをYouさんが演じていたのですが、彼女が演じることで、ああこういうことあるかも。。というリアリティがすごくでていましたし、きっついいやな話にもならなかった。。

パンフレットを買ったら宇野亜喜良さんが映画の中で移りゆく季節の話を書かれていたのですが、わたしもこの映画に出て来る季節感がすごく好きでした。特に春先、雑草の花が咲いているのをみつける時の感じとか、夏の終わりの虫の声とか。。本当にその季節に自分がいるようななんともいえない気分になるんです。

ゴンチチの音楽も、透明感あふれる画面も、このおはなしをしんどいものにしなくて、かなり長い映画なんですが、観客を最後までじっと見守る気持ちにさせていたと思います。こどもたちも四季に応じて成長がみてとれて、とても丁寧に撮られた映画なんだなぁと痛感しました。うーんこれもすばらしくて印象深い映画でした!一生心に残りそうです。

さて、ビルの話にうつって。。
cocon.jpgcoconはこんなビル。京唐紙の「唐長」さんも入っているのですが、唐紙を思わすような壁面。
お香のlisnがはいっていたり、一乗寺のラーメン屋さん天天有がはいっていたり、今まで京都市の北のエリアに行かないと味わえなかったものが、町の中心部で味わえるようになった、というところに特徴があるように思います。天天有は一乗寺のお店は夜だけの営業で今まで自分は行けなかったのですが、coconの方はお昼もやっていて味わえてうれしいです。

映画館も本当にたったばかりのいいにおいがとてもしていて居心地がよかった!3シアターあるんで、ちょこちょこ行きたいな~と思っています。

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December 06, 2004

【映画】「きょうのできごと」

「きょうのできごと」という映画(DVD)をみました。大学生の話ということで、公開当時には過ぎ去った遠い世界のように思っていたのですが、京都がでてくるということや、周りの人の割合良い評判もきいたりしてみてみることにしました。

一言でいえばなかなかよかった!大学を卒業して何年もたってしまった自分にとって学生時代って、悩みひとつもないのんきな日々っていう風に回想してしまったりするのだけど、その時その時で悩みもあれば迷いもあり。。って感じだったなぁ。。そして、うちの近くでのんきそうにたむろしているようにみえている学生さんたちだっていろんな悩みがあるんだよ、と当たり前のことを再認識しました。

さらっと描いている中に感情の機微がとってもうまく描かれていて、行勲監督ってやはり映画で何かを伝えるのが上手なんだなあと思ったりしました。

ある男の子の下宿(京都の出町近く)に友人達が集まっているという設定で、たくさんの人がでてくるのですが、主人公級の妻夫木くんとその彼女役の田中麗奈さんが関西の人じゃなくて関西弁の特訓シーンも特典映像にはいっていたし、「関西弁がちょっと。。」とかいう感想もどこかで読んだ気がするのですが、わたしがみた感じでは言葉はなかなかナチュラルで違和感を感じる箇所はほとんどなかったです。脇をかためる人も関西の人が多かったですし。。

この映画ちょっといいのでは、と一番最初に思ったのは、映画館の予告でみた池脇千鶴が恋人に関西弁でタンカをきるシーンなんですが、池脇さんの出番は割合少ないもののその場面にも別の場面にも関西のおかしさがちょこちょこと出ていてライブ感あふれるなかなか楽しい作品でした。そのおかしさも深刻さと隣り合わせのおかしさだったりして、またそこがリアルでよかったです。あんなさらっとした形でリアルさを出せるのってよいなぁと思います。

山本太郎さんや、大倉孝二さんの「新選組!」とはまた違った姿もとっても魅力的でひきつけられたし、矢井田瞳さんの音楽もきいているだけで泣き出しそうになるし、なんか不思議と心に残る一篇となりました。

sin4.jpg
ほんとは「きょうのできごと」として、昨日載せたかったのですが、間に合わず今日かきます。昨日紅葉が有名な真如堂にいってみたら、木の上についている葉っぱも、下に敷き詰めたようになっている葉っぱもなかなかすてきでした!

shinnyo2.jpgそして真如堂の好きなところはみなが自由に入れて犬の散歩などもさかんで、一見「都市公園?」と思うような風景も広がっているということ。

shinnyo3.jpg葉っぱがちょっとしか残っていないコントラストも影絵みたいで惹かれます。。12月もなかなか捨てたものではない!という気分になりました。以上余談おわり。

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November 27, 2004

【映画】「キッチン・ストーリー」@新開地

キッチン・ストーリーという北欧の映画がありまして、「この人の感覚信用できる!」と思う周りの方がすすめてくださるので大変気になっていました。大阪や京都の公開は夏休み中で、こどもとのかねあいででかけられなかったのですが、ぜひ行きたいと思っていたら神戸の新開地で11月にすることがわかりまして、その日を目指して周到に準備しました。

せっかく神戸まで行くのだから新開地に詳しい方におすすめの場所をききまして、たくさん教えて頂き、回りきれないほどだったのですが、自分の体験した場所をご報告しておきますね。

自分の家から新開地までだいたい2時間弱。もたもたしていたもので着くなり昼食となりました。

お昼をしたのはグリル一平というところ。参照ホームページをみていただいたらわかりますが、すごく歴史を感じさせるお店の名前で、実際にも歴史があるようで、あたらしめのビルの二階で営業されているのが不思議な感じだったのですが、震災の影響で今のかたちになったのですね。

ippei.jpgわたしはオムライスを頼んで、ドミグラスソースが新鮮でおいしく、お値段もリーゾナブルでとても堪能したのですが、今度はホームページに載っていたエビフライを注文しないとダメですね。

教えて頂いたままにぶらぶらと一平のある商店街を歩いていたら、べらぼうな安さでビデオを売っている古本屋さんがありました。「昔は、怪奇漫画などが安くで売っていてよく買い物したけれど、今はアダルトの占める割合がふえてしまって。。」ときいていたのですが、おばあさんが店番をされていて、へんなてらいのない空気の中、ヨーロッパ版ピングーやNHKがつくっている珍しい人形劇ビデオなどが「子供さんに 2本500円」なんて書かれて売っていて、結構要チェックのお店なんじゃないか?と思われました。

shunyouken.jpg次に行きましたのが豚饅頭の春陽軒。この看板もよいですねー。あとで寄った喫茶店で新開地に関する本をたくさんみせてもらったのですが、その中でも紹介されていました。(多分この本の中。)豚饅頭はすごい人気で午前中で売り切れることが多いようなのですが運良く残っていたので買って帰りました。肉がたくさんつまっていて、大きさもちょうどいい!辛みそとしょうゆをつけていただくのですが、とってもよい味!

この辺りで時間が迫ってきましたので、映画を上映している神戸アートビレッジセンターに。

「キッチン・ストーリー」は、スウェーデンの調査員が、家政学の研究のため被験者の台所にびっちりはりついて、会話厳禁モードで男性の様子を逐一観察し報告するという任務でノルウェイの独身男性のうちにやってくる。。調査される側も自分で申し込んだものの謝礼が馬というので期待していたら、スウェーデンのおきものの馬で、もう調査に応じたくなくなって拒否的な態度に出る。。という息がつまりそうすぎて笑い出してしまうような設定からはじまりますが、ラース・フォン・トリアーの「キングダム」なんかにも出て来る、北欧三国間のもつ差異、他国への微妙な感情というのが色濃く出ていておもしろい映画でした。

被験者の男性はお年寄りだし、調査員も中年すぎ。出て来る町並みも全然派手さがないのですが、笑いの部分や、クローズアップする箇所、音楽の使い方などに、比較的若い感覚で撮られた映画だな、というのをすごく感じました。老練という感じでなく同世代的な楽しさがあるという感じ。監督は、56年生まれ。40代というのは世間的には押しも押されもせぬ中年かもしれませんが、映画の世界では大家って段階でなく、自分でやりたいことを実現していけるようになるおもしろい時期なのではないでしょうか。。。などと思いました。「卵の番人」もつくっている人で、こちらもよい評判をきいているので、いつかみてみたいです。

映画の後は前から行きたかった喫茶エデンへ。
eden.jpgリンク先のBrown's Cafeでいい評判をきいていまして、すごく期待して行ったのですが、本当に期待を裏切らないすてきなお店でした。Brown's Cafeの紹介は写真も文章もすばらしいので、自分が改めて何かを書いたり写真を載せたりするのがためらわれるのですが、でもあえて何かを書きたくなるほど心に残りました。

一番わたしの心にふれたのは、このお店に流れる神戸っ子のおしゃれ気質と、あったかさ。戦争や震災の後を生きぬいてきたたくましさ。映画の町新開地、それを守る人々をささえてきた喫茶店は妹尾河童さんの「少年H」の世界(ドラマでみただけですが。。)とも重なるような雰囲気でした。お客さん達も気骨のすわったいい顔の方ばかり。なにかすごく落ち着いて元気づけられる気分になりました。

eden2.jpg    edenisu.jpg  eden3.jpg ボックス型のシートや椅子、ひさしなどの細部に至るまでのしゃれた意匠。モボだった先代が、船舶の内装をされているところに依頼され相当ぜいたくなつくりでつくられたもののようです。震災のあとも生き残ったこの空間。とても貴重です。

match.jpg edenap.jpg何種類もあるお店のマッチの図柄の変遷もすごくたのしいし、先代(現マスターのお父様)がデザインされたというナプキンの図案もかっこいい!いろいろ関心をしめしていたら、お父様のおかきになった戦時中の絵入りのおたよりなどもみせてくださったり、映画のはなしをしてくださったり。。本当に本当に心に残る喫茶店。「キッチン・ストーリー」は、DVDになっているみたいだけど、新開地に出向いてよかった!「パルシネマ」に行ったときも、感動したけれど、あの場所がまたさらに好きになった一日でした。絶対また行きます!エデンの常連さん(ちょうどいらしてましたが、すごくかっこいい方でした。。)が経営されているCINEMAしんげきにも行ってみたい!毎日がレディースディって書かれているけれどすばらしすぎる!

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November 05, 2004

本つながり人つながり

11/3文化の日に本の話をあれこれさせてもらっている伊勢のゆっけさんが京都、百万遍の古本まつりに遊びに来られました。。。といっても、ゆっけさんの日記を読んで頂いたらわかるように、ゆっけさんは古本まつりではあまり図書を購入されなく、私ばっかり買っておりまして、その後行った児童書のきりん館恵文社でいろいろ本を買っておられたのですが。。それぞれにいろいろと反応しあう楽しい時間でした。

akifuruhon.jpgわたしが買った本の一例はこんな感じ。

一番地味な感じの白黒の本は新藤兼人さんの「シナリオの話」という現代教養文庫。(現代といっても昭和三十年に第一刷、買った本は昭和三十八年に刷られたもの。)

「偽れる盛装」という京都の花街(舞台は宮川町、主人公は京マチ子)の映画があって私この映画が大好きなのですが、この本には、「偽れる~」の脚本を書く際、花街をどう取材したか、具体的に京都の地名をあげながら詳しく書いてあって、京都にお住まいの方ならとても楽しめる内容になっています。
(映画の方も地上を走っていた頃の京阪四条の辺りがうつったりしてストーリーもたのしいけれど風景も楽しめるんですよ。ぜひ映画の方もどうぞ。。)この本が200円!って。まぁ興味のない方にはただの薄汚れた本かもしれませんが、私には掘り出し物でした!

新藤さんの本のことで熱く語りすぎて他の本の説明をするのがしんどくなってきましたが、姉妹社版のサザエさんはなんとはなしに集めているし、この巻には漫画でなくイラスト入りの海外旅行記も載っていてちょっと珍しいかな、と買いました。

サライの名画座特集は自分が80年代に東京で行っていた劇場の姿が「学生時代に通ったあの名画座、今はもうないのをご存じですか」という特集に挙げられていて、飯田橋の佳作座高田馬場のパール座のたたずまいの写真がもう懐かしくて、これだけでも買う価値あり!という感じでした。(ちなみに3冊500円でした。)私の大好きな新開地のパルシネマしんこうえんも建ったばかりだったのか「神戸らしい小綺麗さ」なんて書かれていて、今とちょっと違ったニュアンス(魅力的であるところに変わりはないですが。。)で書かれていたり、もうおもしろい!

そして別冊太陽の蕗谷紅児の画集。大正10年代から昭和5,6念までの少女雑誌の「抒情画の御三家」の一人と呼ばれていた、という蕗谷さんの絵は、ルネ・ラリックの展覧会で化粧品のデザインをみたときみたいな楽しい気分になるものです。色といい構図といい、どうしても乙女っぽいものが好きな私にはうっとりする本。

あとは、季刊銀花のうち特集が気になった、山形のべにばなの話がかいたもの(ものすごくきれいな色がでるんですよ!写真も秀逸!)とか、かるたの話(なんと武井武雄のかるたつき!)などなど。。これは500円~という表示で500円と思いこんで1000円のもあったんですがまぁ仕方ない。。写真のすばらしさは特別ですから。。ちょっとマズったか?と一瞬思ったのですが、家に帰ったらいつも本を衝動買いする主人が、ま 自分の時も見逃してくれ、ってことかもしれませんが「こういうのは買っておくべきだ!」といってくれたのでほっとした次第で。。

本当は値引き交渉とかに長けてたらよかったのでしょうが、「もう特価になってますからこれ以上は。。」なんていわれると引き下がっちゃうのですよね。。

途中ももりだくさんだったのですが、ゆっけさんの説明で納得していただくことにして、ひとつだけ補足説明。
彼女の日記の中に「おしゃべりに夢中になりながらもちらちら目に入るイチョウの紅葉(黄葉?)」という表現があるのですが、これ高野の第三住宅という団地の辺りだろうなと思われます。

daisan.jpgゆっけさんと歩いたのはこの風景の後ろの方にあたる場所なんですが、この辺りほんと団地の集会所と思えないほど落ち着いた雰囲気でいいんですよ~。撮影にも使われたりしているみたいだし。。特に秋のシーズンがすばらしい!目印といえばカナート洛北の東側あたり、って感じなのですが、とにかく左京ぶらぶら歩きの時にちらっと通っても悪くない場所だと思っています。

左京の本巡りが終わったあと、四条の御多福珈琲に行きましたが、前からこちらの掲示板にジャム職人さんという方がいろいろなジャムを作ってみなさんに試食してもらったりしている様子が載っていて、ためしてみたくて仕方なかったのでジャムトーストを頼んでみました。その日は3種類(いちご いちじく ベリーA)のジャムがあったのですが、どれも捨てがたくなっていた私たちにそれぞれパンを4分割し、全部のジャムが味わえる配慮をしてもらえました。パンもジャムも珈琲もおいしかったし、かなり混んでいたのに丁寧に応対して下さる御多福さんのことがますます好きになりました。

ゆっけさんは版画好きのわたしのために伊勢からこんなすてきなおみやげをもってきてくださいました。

tokuriki.jpg京都にも版画館のある徳力さんの版画。絵葉書もいただいたのですが、びっくりしたのは、この写真のもの!これは伊勢だよりといって赤福にはいっていて、それが毎日違う図柄で毎日違う伊勢のおはなしがかかれているものらしいのです。(こんな説明でよかったかな?)今まで伊勢だよりに全然気がついていなかった!不覚なり。。徳力さんの版画は前から好きだったのに。。

伊勢だよりの説明はゆっけさんが、ここにあるよ、と教えて下さいました。本当にありがとう!京都の徳力さんの版画館も赤福の資本でやっているらしく赤福のすごさもかいまみましたよ。おにぎりせんべいのマスヤが関係ある、って話も知ったとき驚いたのですが。。ほんと赤福、のんきなCMで油断させておいてすごいやっちゃ!

ゆっけさんから伊勢のことをいろいろきいて、伊勢にも興味が増した休日でした!

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October 25, 2004

「新選組!」トークショー

新潟では地震による大きな被害が出ていて本当に大変そうで、犠牲者と同じ年頃の子供もいる身としてお気の毒で、のんきな日記を書くのが申し訳ないのですが、このあいだの土曜日に京都駅の広場&大階段で行われたNHK大河ドラマ「新選組!」のトークショーがとても充実していたので報告させてください。

makoto.jpg会場はこんな感じ。京都駅ビルのまんなかが吹き抜けになっていて、4階部分が舞台になって10階まで階段が広がっているのですが、みなさん朝から並んでおられたようで開演の2時間前に到着した私と娘はようやく7階のはしっこに居場所をみつけました。

この日のゲストは土方歳三役の山本耕史さんと永倉新八役の山口智充さん。山口さんはさすがお笑いの方、登場するなりよく通る声で笑いをとり、会場をすぐさま舞台に集中させておられました。NHKの女性アナウンサーの司会のもとのトークショーってどんな話が出るのか?スタジオパークみたいなのか?と思っていましたら、山口さんがお得意のものまねをどんどん取り入れ、盛り上げること盛り上げること。みたことのないNHKの演出家の人(タイトルバックで名前だけはおぼえている清水さんだとか)の演出のつけかたの癖まで笑えてしまうその技!やっぱりすごいです!

山本耕史さんがそれに付随して話してくれるエピソードも楽しく、山本さんが「新選組!」の現場を気持ちのよいものにしようと努力して、がんばっていたこと、それぞれがそれぞれの力をだしあってひとつのものをつくる共同作業の喜び、苦しみ、終わった後の充実感と寂しさもすごく肌で感じられ、こういう仕事って大変なときは大変だろうけれどよいものだろうなぁ!と思いました。「新選組!」を今までにない若いメンバーでやってきてバッシングもされたり、しかしながらその中で踏みこたえ、後半ずっとみまもってきた視聴者(自分のことです)がひとりひとりの最期を、今までの大河にない心に沁みる想いでみることができているのはすばらしいことだと思うし、作り出している人たちの屈しない気持ち、毎日の努力がひとつのドラマになっているんだなぁと思いました。

といってもそんな自画自賛的な話は全然出てこず、ひたすら「原田佐之助役の山本太郎君が背中にさしている槍が、やたら顔の前にきて、あぶない感じだった」とか、「山本太郎君自身も槍をうっとうしがったり、よく忘れてスタンバイしていた」、「池田屋事件の時、永倉が親指を斬られることになっていて思いっきり迫力のある画面にしようといろいろ工夫して現場にのぞんだのに、『はい 永倉さん 親指きられた(完了形)、ってことでつづきから芝居してください』とまるっきりその部分は撮影もされなかった」だとか(親指を斬られたことすら私は知りませんでした)、終始笑える話題ばかり。堺雅人さんからのふたりへのお便りをNHKアナウンサーが紹介し、ふたりをしんみりさせる設定になっている時も、山口さんが「ぼくが読みましょう」なんていって、堺さんのものまねで読み(そっくり!)わたしを含め会場は大喜びでした。そうそう歴史的なことは山本耕史さんがよく研究していて、「あ ちょっと本なんかでそのことは勉強したのでしゃべらせてもらっていいですか?」なんていっているところもとっても好感をもちました。

京都の新選組のファンの方々が扮装して、舞台に出てこられた時間もあったのですが、その中にこっそりまざって飛び入り参加されたのが井上源三郎役の小林隆さん!山口さん山本さんも全然そのことを知らされていなかったようで、本当に驚かれていました。(前日に山本さんから小林さんに「今 京都にいるんですけれど なんか寂しくて。。どうしてられますか?」なんて電話があった時、小林さんは「ばれたかな?」と思っていたようなのですが、ばれてなかったそうです。なんかそのエピソードにも現場を愛していたお二人の感じが伝わって「よいなぁ!」と思いました。)
そして会場の黄色い声!誰がでてきたのかと思いました。源さんファン多いのですね~!

小林隆さんも大きな仕事を終えた後の充実感と虚脱感でいっぱいで、毎日「新選組!」をみては泣いてしまうとか。。「いつも大河を撮り終わったとかいうニュースをきくと、自分の中では盛り上がっているのに、役者さんはもう別の生活をしているのだな、とちょっと興ざめな気分になったりしていたのですが、自分は今年いっぱい井上源三郎でありつづけますし、道であったときも『源さん』と声をかけてください!」というコメントに「よいなぁ!こんな仕事!」「最後まで楽しみだなぁ!」と心にあかりがともった気分で帰路についたのでした。

tower.jpgトークショーは当初の予定より少し時間を延長して行われ、終わったときは真っ暗。無料のイベントだったんですが、本当に楽しくて、お金を出しても惜しくない位の充実した時間を過ごせました。京都タワーが最近かわいくみえて仕方ない私。記念に一枚。

トークショーからは、ずれますが、三谷さんがらみで。。もうすぐ三谷さんの脚本の「笑の大学」が公開されるので、最近三谷さんがよくテレビに出てこられたり、ヒット作「古畑任三郎」を再放送したりしていますね。昨日も鹿賀丈史さんが、お医者さん役を演じる回を放映していたのですが、何度みても楽しめてしまいます。自分の好きな、三谷さんのところの劇団出身の梶原善さんが駅員役をしているのも今さらながら気がついて。。ちょっとしたショットとかでもちゃんとカメラにおさまる動きとかに感嘆しました!しばらく古畑再放送続くようですが、みるたびに新しい発見があるので、とてもうれしいです。

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October 19, 2004

【映画】恋の門

松尾スズキ初監督作品「恋の門」をみにいきました。

松田龍平がすごくよかった!気高くもみじめな主人公になんとぴったりな彼でしょう!「御法度」の時など、スクリーン上はきれいな人だな、って思ったもののその後のインタビューとかみると年齢そのままの雰囲気でなんとも感じなかった私ですが、今回惚れ込んでしまいました。お父さんと似た表情も浮かべるし、愛おしい片意地さがうまく表現されていました。あの「蒼木 門」(名前がまた!)という主人公が本当にいる人のように感じたし、自分も一緒にがんばっていこう、なんて思ってしまったのでした。

相手役の酒井若菜さんもとってもすてき。大写しになっているところをみると、本当にきれいなんだなぁ。。と思いました。頭の中からっぽみたいな演技もうまいし、すごく思慮深い表情もよいし、人を油断させておいてびっくりさせる実力派だなあと思うのです。

豪華なキャストが話題になっていて、「あ あの人がこんなところに」という喜びもあるのですが、逆に考えるとその瞬間こっちはおはなしから離れているわけで。。そんな中で尾美としのりさんは、「みたことあるけれどこれ誰だっけ?」という演技力。ドラマ「マンハッタン・ラブストーリー」でも尾美さんが一番好きな登場人物で詳細にみていたのに、ちょっとヘアスタイルかえてでてられたら、もうわからなかった私。私の観察眼も鈍いが尾美さんもさすが!なんて思っています。

実は翌日までの納期で(って書くとよほどのことをしているみたいで誇大表現です。。)片づけなければならない仕事があったのですが、映画館を先にしてよかった。俄然やる気がでてきたのでした。

ずっと家にいるとデフレ気分に拍車がかかってくるけれど、映画館に行くと仕事についても「ああいう風に仕上げとこうと思っていたけれどちょっとかえてみようかな。。」という気にもなったし、映画館においてあるちらしをみて、他の人の取り組みにはげまされる思いもしたり。。外に出るのはよいことですね。

わたしが励まされる気分になったちらしは、11月の大阪ヨーロッパ映画祭と、天王寺公園映像館で11月に催される「日本映画名作鑑賞会 映画に描かれた関西」の情報。前者は、キッズプラザ大阪で開催される「子供のためのヨーロッパ映画特集」なども楽しそう。うちの子はのってくれないだろうけれどね。。後者は、詳しい記事がここに載っています。すばらしい企画を無料で楽しめるチャンス。。締め切りは今週いっぱいです。私が一番興味を持ったのは、63年の映画「女系家族」。山崎豊子の船場ものって「ぼんち」もよかったし、「白い巨塔」の原作もそういう話がからませてあったしなぁ。。宮川一夫カメラマンに、雁治郎さん、そして、仙台出身なのに正確に大阪弁を話すと書いてある若尾文子さん。きっとわたしごのみの世界だろうな~。

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October 09, 2004

【映画】フリーダ

周りの人の評判がよかった「フリーダ」をみました。

一言でいってすごく私の好みの映画でした。

アニメーションや絵画と組み合わせているシーンがあったり、はっとするようなおもしろくてきれいな構図の場面がたくさんあったり、画面がとても楽しい。そして、フリーダの描く絵も良いし、衣装もすばらしい!メキシコとパリが対比して出て来るシーンがあるのですが、そう、メキシコ的なもののもつ土くささ、躍動感、生命力、そういうものに自分はひどく惹かれるし、だからこの映画が大好きなんだ!と確信しました。

現実に生きている生身の人間の生活というのは、映画の中のようにできごとが整理されてこっちに提示されるわけではないし、最終的には「すばらしい人だったな」と思えるような人にしたって、いろんなアクがあったり、飲み込めない部分もあったりするのだろう。でも逆にいうと、身近な、アクや欠点が目につく人でも魂の部分だけ抽出すれば映画で表現できるほどの美しいものを持ち合わせているのではないかな。。自分の信念をぶつける人、自分をまげない人、誇りをもって生きている人のことを現実生活では「厄介だ」とか「妥協というものを知らないのか」などと、官僚的に考えたりする部分も持っている自分だけど、映画からひとつの視点を与えられた気分です。

フリーダは若き日にバスの大事故に遭遇し、それ以来その時背負った障害とともに生きていくことになるのですが、障害を背負ったフリーダの描き方がすばらしいです。よくある日本の安手の番組みたいに安っぽい感動的な音楽とかつけて湿っぽく「努力するいい人」っていうのを表現するのでなく、「もがいているけれど美しい信念で生きている人」というのがびんびん伝わってきて、「人間を表現するのはこうでなければならない」とものすごく感じました。

たとえばお墓参りにそなえられているものの美しい場面、たとえば寝ている枕のすてきな刺繍、フリーダ流に塗り替えられた壁、そんな細部細部もとても印象的で心に残るシーンがたくさんある映画でした。

「フリーダ」はwowowの「TOKYOシネマスタイル」ってシリーズで放映していたのですが、このシリーズで紹介される映画よいもの多いです。wowowに契約しておられなくてもビデオ屋さんでも借りられる作品が多いので、よかったらどんな映画が放映されるかタイトルだけでもチェックしてみてください。(こちら)。今度の水曜に放映予定のイオセリアーニ監督という方の作品にもなんだか興味を持ってしまいましたし、10月末の「ロスト・イン・ラ・マンチャ」も前にも日記に書きましたが、私の大好きな作品なんですよ。

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September 23, 2004

恋におちたシェークスピア

今頃、なんですが、掲示板でちょっとよい評判をきいていたので、NHK衛星で放映して録画していた「恋におちたシェークスピア」という映画をみてみました。

いつもは現代の普段着の人たちのおはなしが好きなわたしですが、ちょうどその前に「ムッソリーニとお茶を」という映画をみまして、第二次世界大戦直前のフィレンツェのイギリス女性社会のはなしなんですが、芸術を愛しまくって日常生活が多少お留守になっているような登場人物の姿に、自分の母(そして、愚かにも今頃気がついたのですが実は私もそのタイプ。。)に似たものもみつけたりして、「この映画って意外と身近?」という感じで楽しめ、同じく普段着ノリではなさそうなシェークスピアもこの機にいってみよう!とトライしてみました。

「恋におちた~」の方は、「ロミオとジュリエット」の話とシェークスピア自身の話がからませてあるのですが、ちょこっと出て来る少年がシェークスピアと同時代の年下の劇作家であったり、シェークスピアやその時代のことに詳しければ詳しいほど楽しめそうな気もする映画でした。

「ムッソリーニ。。」の方でチャーミングな老婦人を演じたジュディ・デンチがエリザベス女王を演じ、「こういう感じだったかも。。」という説得力と存在感を醸し出していたし、グゥイネス・パルトロウの透き通るような美しさはシェークスピアが恋におちるお相手にふさわしい。。と思ったり。。俳優陣の活躍もすばらしかったのですが、一番「恋におちたシェークスピア」で心に残ったのは、衣装でした。

昔、母のやっていた店で古裂をつかった小沢靖子さんという作家の方の猫をショーウィンドウに飾っていたのですが、衣装の隅々まで研究され、気持ちの行き届いたものをつくられており、見る人の心を必ずとらえるものでして、「~シェークスピア」に出て来る細工の細かい衣装のすばらしさに通じるものありました。

ozawa0003.jpgたとえばこんな感じ。これは「ボーブルを持つ猫の道化」という作品ですが、写真を撮った後さらに改良され、さらに頭巾がゴージャスになっているそうです。こういう雰囲気の衣装をきた人がさりげなく舞台で踊ったりして、「あら あの猫みたい。。」と思ったあたりから、この映画の衣装が気になって気になって。。遅まきながら、贅沢なつくりのもののすばらしさに目覚めております。調べてみたら「~シェイクスピア」はアカデミーの衣装デザイン賞をとっているのですね。納得いきます。

小沢さんの作品に関心を持たれたかたはまたお気楽におたずねくださいね!実はこの日記がきっかけで小沢さんの作品をお持ちの方ともおはなしすることができたりして、そういうつながりをとてもうれしく思っているところです。

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July 12, 2004

【映画】ロスト・イン・ラマンチャ

「未来世紀ブラジル」等で有名なテリー・ギリアム監督が、フランスの名優ジャン・ロシュフォールをドン・キホーテに、ジョニー・デップをサンチョ・パンサに間違えられる現代人の役にあてがう楽しげな映画を壮大かつ緻密なセットで撮ろうとしているのに、いろいろな要因がじゃまをして撮影が続けられなくなってしまうというおはなし。。これ、シチュエーションコメディではなく、本当の出来事なんです。映画のメイキングをつくるつもりが、頓挫している姿をルポする映像になってしまったのです。テリー・ギリアム自身が困難で滑稽な、でも愛すべき生き方をしているドン・キホーテみたいなシチュエーションになってきてしまい、それをスペイン風の音楽にあわせて紹介しているこの映画、ドキュメンタリー特有の乾きすぎた感じもなく、ムードがあって、もう天才のままならぬ人生のつらさが胸にせまってきて、涙がでてしまいました。

ちょっと特殊な映画、って感じですが、自分の家のもよりの、メジャーな映画しかおいていないTSUTAYAにちゃんとありました。みなさんもぜひみてみてください!ロシュフォールやジョニー・デップの素に近い姿もかっこよく、登場人物の誰かに愛着があれば絶対楽しめる映画ですよ。

オフィシャルサイト

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July 06, 2004

【映画】下妻物語

「下妻物語」に行きました。よい評判をきいたからこそ、公開が終わる前ぎりぎりにもかからわず、かけこんで行ったのですが、本当に期待を裏切らなかった。下妻ってじぃーっと字だけ見ていたらなんだか意味ありげにもみえてしまうタイトルですが(私だけ?)これは、主人公達が生活しているたんぼとスーパーだけが目立つような茨城県の土地の名前なんです。

乙女の味方、嶽本野ばらさんの原作ということで、でも笑えるということで みるまで展開がよめなかったのですが、乙女を主人公にしたこんなかっこいいすてきなおはなしみたことがない!という感じです。わたしはもともと旧制高校風の青春ものとか好きなのですが、それにも似た筋の通った愛すべき感じ。くそまじめでは決してなく、逸脱しちゃっているのだけど、その中で成長していく彼女たち。今までそういうのって男の子がしているのはみたことがあるけれど、ロリータっぽい女の子とかいうともう耽美な方向に走るばっかりで。。今の現実を生きている、だからこそはいりこめ、みたあとすごく元気になるようなお話で、わたしには今年劇場でみた映画の中で一番好きな映画となりました。

すごいロリータファッションの女の子(深田恭子)と暴走族の女の子(土屋アンナ)が出て来るのですが、二人のみせるそれとは違う顔もまたいいのです!輝いていたなぁ。。暴走族の女の子も武士というか浪人というか、なんかそういう感じあって好感がもてるんですよね。フカキョンのロリータファッションや夢のようなお部屋も楽しかったし、まわりをおさえる阿部サダヲ、生瀬勝久、荒川良々などの俳優さんもすごく雰囲気がある!撮影もどうやって撮ったのか、人工的な美しさに満ちた不思議な色合いで、あの世界にどっぷり浸れます。もう一度みてもいいな、と思えるような映画でした。とにかく長くなりそうなところはテンポ良くはしょってアニメなどまじえて解説する感じもいいし、使われているアニメの雰囲気がまたいい!なんか自分で自分を笑うような、自分を客観視したような視点がすごい魅力!

おはなしのテーマもとってもすてきだったし、原作も読みたくなっています。ドラマ「木更津キャッツアイ」が好きな人は好きになりそう。。という評をみていったのですが、本当にその通り!木更津ファンはぜひみにいってほしいなー、と思った映画です。あ木更津ご存じなくても何の支障もないのですけれどね。。共通項といえば、阿部サダヲさんが出ていること、舞台の設定、とんでもない、でもすてきで笑える青春モノってところかな。。主人公達の好感のもてる妙なクールさや熱さもどちらにも共通のよいところですねー。

エンディングの「タイムマシンにお願い」もあの映画の雰囲気にぴったりだった!今でもなりひびいています。ああ 堪能した!楽しかった!

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June 28, 2004

60年代の日本の映画

Nazo


先日から名前を気にしているこの花、実は祖母から「ヒオウギ」という名前はちらっときいていたのですが、「ヒオウギ」で検索すると小さな百合を思わすような花(実はアヤメ科ですが。。)がでてきてどうも様子が違うな、と思っていました。今日咲いているところをしげしげみると、百合的とみえないところもない、という気がし、もう一度「ヒオウギ」で検索してみたら。。「ヒオウギ」を紹介した後に、「他にヒオウギとつく花に。。」と紹介してくれている親切なサイトがあるではありませんか!(こちら参照。)

そして、「他のヒオウギ」をみにいってみたらありました!「ヒメヒオウギズイセン」!多分これです。親切な書き方をされているサイトに本当に感謝です。植物の名前を調べるのってほんと難しいんですよね。

さて、和風な名前のついたお花の話のあとは、最近たてつづけにみた60年代がらみの日本映画のことです。

まず一番インパクトを受けたのは藤純子の「緋牡丹博徒」(1968)。実にすばらしい!日頃疲れている人がすかっとしにみにいく映画としてつくられていると思うのですが、わかりやすくてかっこよくていい!ストーリー上の少々のムリを押し切る力がみなぎっている!お竜さんについてくる子分のおじさんがまた味がある!お竜さんの九州の言葉もきいていてすかっとするし、後の舞台になる大阪の飄々として頼りないおかしさも盛り込まれていて本当に楽しめます!緋牡丹の色も、緋牡丹を添えたデザインもすてき!ヒットして当然の作品です!

もうひとつみたのが、篠田正浩監督の「暗殺」(1964)。「新選組!」の影響でみはじめている幕末もの。清河八郎を主人公にしたもので、清河には丹波哲朗さんが扮しています。「新選組!」でも白井晃さんという、意外性のあるくせもの的魅力のあるような俳優さんが演じておられましたが、丹波さんもはまっていた!大柄で茫洋としていながら、油断ならない剣の力をもち、理想を実現するためには手段を選ばないようなところもある、とらえどころのない策士、という雰囲気。若き岩下志麻さんもかわいらしかった!一番新鮮だったのは、時代劇でありながら、とっても新しい撮り方だったこと。ストップモーション、手持ちカメラがぶれる躍動感。後できくと、篠田監督は最初はやっぱり日本のヌーベルヴァーグといわれていた監督さんの一人なんですね。わたしはずいぶんたって、落ち着いた作風になってからみているのですが、「こんな作品を撮っておられたんだ!」ととても新鮮な驚きがありました。時代劇ってひとくくりにしてきたけれど、ちょこちょこみるようになると、個性がそれぞれあることがわかって楽しいです。

さて、最後のは、60年代に撮られた映画ではなく、60年代の日本が舞台の「青春デンデケデケデケ」です。「デンデケデケデケ」っていうのはエレキギターのあの響きですが、バンドに特別の思い入れのないわたしにも、四国の小さな町の高校生が、エレキに目覚めてバンドをつくるそれだけの話がとっても楽しく味わえました。あのエレキの音がわたしも大好きになってしまった。。ちょっと冗長な部分もなきにしもあらずですが、そのもどかしさがまた青春っぽい感じもあり、夏のはじまりにみるのにふさわしい映画のような気がしました。ごく自然な感じで、ただそこにある感じででてくる昭和時代のおうちや町のたたずまいがとっても美しくそれも楽しめるし、高校生たちが、くそまじめじゃないけれど、真摯になにかをやっているところがかわいらしい!浅野忠信が、自然な感じでいいよ、ときいていたのですが、本当にもう地味でおとなしい!でもそれがすごくいいんですわ。最近のものの時感じる わけのわからなさ、の要素はなくて。旧制高校の雰囲気が大好きなわたしですが、この映画も、時代は旧制ではありませんが、その雰囲気をひきついでいました。基本的には男同士のストイックな友情を描いている感じで、でもお互いの方にべったり向いてしまってるのでなく、結構それぞれの方向があるようなところがよい!と思いました。ラスト近くに主人公がおちいっちゃう気分もものすごくよくわかりましたよ!

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April 13, 2004

関西が舞台になっている映画

関西が舞台になっている古い映画をみるのが好きです。
今の景色とくらべられたり、やはり地元意識からか、関西のゆるんだような空気が好きなので。。

先日、小津監督が関西で撮った「小早川家の秋」という映画をみて、先代中村雁治郎さんの演じる、放蕩をしてきた造り酒屋の大旦那はんの身のこなしの自然さ、おかしみのある味わいにうたれた私は、関西のシーンがあるということで、同じく小津監督の「宗方姉妹」というのもみたのですが、こちらは、平成に生きている自分から見ると、新しい価値観が押し寄せた日本で古いものを守ろうとしている田中絹代の自分を殺してまでのがんばりが、なんだか痛々しくみえてしまって、それをみてつらくあたるニヒリストの夫の気持ちに自分はむしろ近いような気分になってしまう映画でした。田中絹代の妹役の高峰秀子は、声色をかえておちゃらけてみせたり、なかなかおもしろく、コメディエンヌっぽくもあり、小林聡美さんもこういう方向の女優さんなのかもしれないな、などと楽しく想像が広がったりもしたのですが、映画としてはちょっと楽しめる要素が少なかったかな。。元特攻隊のバーテンダーの虚無や、田中絹代の夫の空漠感(猫ばかりをやたらかわいがるシーンが秀逸)などは伝わったのですが。。時を経てみたらまた違った感想をもつかもしれませんが、いまのところはそんな感じでした。

「やっぱり雁治郎さんがみたい!」と、次に見たのが「ぼんち」。これはもっさりしたタイトルでかなり損をしている映画ではないかなぁ。。ものすごくよかったです!(タイトルは、船場の若旦那として生まれたら自動的に「ぼん」と称されるけれど、気骨のあるものだけが「ぼんち」と呼ばれるという意味からきています。)市川崑監督がスタイリッシュ、ということはきいていたものの、今までには映画版の「黒い十人の女」でしかそのことを確認できていなかったのですが、冒頭から通天閣やグリコなど大阪を象徴する建造物の切り取り方、組み合わせ方のシャープなこと!なるほどこれか!と見惚れました!雁治郎さんは最初と最後にちょっと出て来るだけ。船場のぼんであった、市川雷蔵がひいきにしていて、その日の雷蔵のはなし相手になっている落語家の役でしたが、ものすごくナチュラルにあのストーリーの中に景色のようにとけ込んでおられてさすがでした。そして、はじめてみた市川雷蔵!評判はきいていたけれど、なんと魅力的に船場のぼんを演じていることでしょう!みる前は「ぼんち」ってタイトルから大人になりきれない人の話かと思いこんでいたのですが、女系家族にあってのらりくらりと優しくたくましく生きる姿はとってもかっこよく、わたしの心の映画となりました。女同士の争いはえぐく、船場のしきたりをかさにお姑さんたちが、嫁さんをいびりだしたり、ほんときっつい話も描かれてますが、しきたりに従っといたら一番ややこしない、とばかりにちゃんちゃんとしきたりは守り、でも自分の考えもちゃんともっているぼんの姿はすてきでした!ユーモアとラブリーさとスタイリッシュさ、そしてあきらめの先にあるポジティブさみたいなものがないまぜになったすばらしい映画、ぜひ多くの人にみてもらいたいです!この愛すべき映画にであった気分、ちょっと前に鈴木清順監督の「河内カルメン」をみたときの気持ちとも相通じます。あれもすばらしき関西映画だと思いますね。

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March 24, 2004

フリアンディーズ 今出川店

furi2.jpg北区大徳寺近く(正確には堀川北大路西入ル。夷川車屋町にももう一軒あるらしい。。)の有名なパン屋さんフリアンディーズがわたしの地元左京区にやってきた!そして今日オープンした!本当にファンの多いパン屋さんで遠路はるばる買いに行く人を複数知っていたので、自転車で15分以内のところにやってきてとてもうれしい!朝から開いていたのに、夕方5時すぎに買いにいったものでほとんどのものが売り切れ。一種類の菓子パンとクッキーなどの焼き菓子しか残っていませんでした。(その時間またパンをこねておられたので、もう少し遅かったらもうちょっと焼きたてパンがあったかもしれません。)でも、その一種類だけ残っていた生クリームのサンドパンはすごくおいしかった!上からかかったビスケット生地のなんとかりっとしていること!そして、生クリームの加減が甘すぎずフレッシュで。。うーんおいしい!これはほんとにおすすめです!

furi.jpgフリアンディーズ今出川店の場所は今出川通川端東入る北側。電話は075-724-1172。

*このあと食パンを買いましたが、これもバター風味がおいしい!食パンを買うことに決めている何軒かのお店のひとつです。

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March 26, 2002

【映画】ザ・コンテンダー

なんか政治の世界がざわざわしていますね。。わたしは政治ネタは苦手なのでノーコメントって感じですが、ちょうど、今日友人にすすめられてみた「ザ・コンテンダー」っていう映画が、今の日本の状況と似ているところもある感じがしてちょっとびっくりしてしまいました。
友人mikeさんからのおすすめのメールにはこういう風に書かれていました。許可を得たので転載いたします。「『コンテンダー』見たかな?アメリカの女性副大統領候補のセックススキャンダルをめぐる、大統領側と議長側の攻防の話というところかな。ドロドロとした話で、最初は興味無かったのですが、ドンドン引きこまれてしまいました。で、憎たらしい議長役をゲイリー.オールドマンが演っていたのです。私の記憶では、”J.F.K.”のオズワルド役、コッポラ監督の”ドラキュラ”の伯爵役(ドラキュラ)ぐらいしかなっかたので、あまりの変わり様にビックリした。本当になんでも出来るのね。もし見ていなかったら、お奨めです。」
相手陣営の弱点をついて政治を牛耳っていくやり方は本当にちょうどテレビでうつしだされていることと呼応していて今、旬の映画では?なんて思います。ちょっと前にテレビドラマで「レッツゴー!永田町」っていう政治ネタのものをやっていたのですが、それはそれで気楽に笑えてよかったもののあれよりずっと深くて、「さすが!」という感じでした。
mikeさんも書いてくれているゲイリー・オールドマン、たしかにわたしが今までみたの(「レオン」の悪徳麻薬捜査官、「トゥルー・ロマンス」のヒモ。。)とは全然違う人のようでした!人物紹介がなかったらわからないくらい。。この映画ではプロデューサーのところにも名前がのっているらしく多才な人だなぁと実感しました。

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